Fate/stay night 第二十四話
アンリマユを浴び、この世の全ての呪いに苛まれる士郎。画面一杯に死ね死ね書いてあるのは精神的にかなり辛い。
…録画のタイトルサムネイルがここになっていたので何事かと思った(--;
親父はずっとこんなのと戦ってたのか?常人だったら数分で発狂しそうなんだけど。正義の味方は負けちゃいけない、と根性論で脱出した士郎だったが、また閉じこめられてるし。「策なんてない」って威張ることかそれ?
セイバーもまたもや撃ち負けてボロボロ。万策尽きた―元々策なんて無いんだったか―士郎とセイバー。しかし、鞘を呼び出して大逆転。セイバーが持ってるのは良いんだけど、士郎のは投影?脱出するだけなんだから本物でなくても十分なのか。
まともに撃ち合って勝てないんなら受け流してからその隙に叩き込めばいいわけね。鞘の絶対防御があってこその戦法ではある。
セイバーを愛しているからこそ、聖杯を破壊し、別れを選ぶ士郎。聖杯は破壊され、セイバーは元の時代へ帰り、士郎は日常に戻る。
元の時代。力つきようとしているセイバー。しかし、その顔には後悔はなく、とても安らかな物だった。もう、やり直しを望むことはないのだろうな。理想郷で夢の続きを見続けて欲しい。
最後のぬいぐるみが切なかった。
ところで、この戦いの一番の被害者って、お寺の方々じゃ。みんな生きてる?
・総評
「手に入らぬからこそ美しい物もある」金ぴかのこの言葉に全てが集約されているんじゃないかと。
英雄は死して名を残す。そして二度目の生なんざ望んじゃいない。
理想を具現化するはずだった聖杯は、ふたを開けてみればただの破壊兵器だし。
理想に手が届いてしまったら、それは現実に取り込まれ、その輝きを失ってしまうわけで。だからといって理想を追うのがおろかとは言わないし、その理想に少しでも近づけるように努力することこそが重要だと思うけど。
妥協して自分の理想を下げてそこに到達したつもりになり、歩みを止めてしまって「願いが叶ったはずなのに満たされない」とそれに絶望しているのが一番愚かなんじゃないかなぁ。
話を戻して。
士郎の成長という点だと、理想論を振りかざして一人で無茶な行動ばかりしていたのが、理想論を少しでも現実に近づけるために役割分担することをおぼえた…くらいか?
セイバーの方は理想は実現できなかったけど、その理想に向かって走り続けてきたことに後悔はないし、やり直すことは今までの自分を否定することだと気づけたこの戦いは自分を肯定する戦い。セイバーにとっては大団円。
士郎の物語としては中途半端な感じだけど、セイバーの物語としてはうまくまとまったんじゃないかと。
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