コードギアス 反逆のルルーシュ R2 第二十五話
ナナリーと対峙したルルーシュ。ナナリーにギアスをかけて従わせることなど初めから考えてもいなかったが、ナナリーとの会話で、憎しみの根元を一つに集約させるという自分と同じ考えにナナリーも至っていたのだと悟り、ギアスによってナナリーからダモクレスの鍵を奪取。
一旦はギアスに抵抗したナナリーだがそれも一瞬。そして、まだ不自由な足では追いかける術もなく。たとえ、足が治っていても8年間歩いてなきゃすっかり萎えてリハビリが必要だろうしな。
ナナリーの罵声を背に受けながらルルは部屋を去る。ルルにとってはもっとも苛酷な拷問だろうな…
スザクVSカレン。死闘の末、エナジーを使い果たし、最後はガチンコ鉄拳勝負。結果は相打ち。カレンが墜落死しなかったのはジノのおかげ。いきなりやられてたときにはジノご愁傷様、と思ったけど何とか見せ場は作れたか。
あれ?ランスロット・アルビオンより紅蓮・聖天八極式の方がスペック上なの?
ジュレミアVSアーニャ。どうでも良い勝負だと思ってたけど、ジュレミアのサイボーグであることのを活かしてのキャストオフアタックキター!更にギアスキャンセラーでアーニャにかけられた記憶封印解除まで。
玉城…ただ自分の理想に現実の自分が追いついてなかっただけなのね。言ってることだけならかっこいいよ。
藤堂は怪我を押して戦場に戻ろうとするが結局リタイア。
C.C.に、最近までルルーシュの素顔を知らなかったのにその本質の一部を理解していた。お前は優しいな。と告げられて驚き、目を伏せる神楽耶。しかし、そこにルルのダモクレス制圧が重なり、それに対する返答は語られず。
2ヶ月後。世界を統一し圧政を敷いたらしいルル。全ての憎悪を自分一人に集約し、そして、それをゼロに扮したスザクに討たせることで憎しみの連鎖を断ち切る。
悪の権化となった自分の敵を討とうとする者などいない。自分の死により圧政から解放された人々はそれを憎み、二度とこんな世界が来ないことを願う。人々がよりよい明日を築き上げていくことを願って汚名を一身に背負ってルルーシュは散る。最期は最愛の妹・ナナリーに看取られて微笑みを浮かべながら…
というか、そうしたくてあそこにナナリーを配置した上で、頑張ってあそこまで行ったんだよね?
スザクに科せられた罰。それは枢木スザクという存在を抹消し、人並みの幸せを放棄し、正義の英雄・ゼロとして仮面をかぶり続けること。そして親友殺しの十字架。父の真意を理解できないまま殺してしまった男は、今、親友の真意の全てを理解した上でそれを殺すことに。
最後にルルの真意を理解できたカレン。あのゼロがスザクなのだと気づいたらしい藤堂に対し、あれはゼロなのだと断言。
そして、ナナリーは兄の最期にようやくその真意を悟り号泣。お兄さま、愛しています!ずるいです、私はお兄様だけで良かったのに…お兄様のいない明日なんて…それはルルにとってもっとも嬉しい言葉。それだけで今までの全てが報われたんだろうな。
ナナリーはシュナイゼルをブレーン、ゼロを側近にブリタニアの大統領か何かになったのか?ちょっ…扇が首相!?日本大丈夫か?
玉城は酒場のマスターに。そしてその開店祝いの寄せ書き。
首相とか、神楽耶とか、何、この豪勢な色紙…
お金の管理は自分でやらないように 紅月カレン…分かってるなぁ。ところで、なんでもう一回大きく、紅月カレン!!って書いてあるの?
楽斜阿陀って…
水無瀬って、玉城の看病してた娘か?
扇とヴィレッタの結婚式の写真に天子がいるのにシンクーがいないけど…死んだの?だとしたら哀れ過ぎる(T-T)
アーニャはジュレミアのオレンジ畑に。ジュレミアはアーニャにギアスキャンセラーを使ったんだよね?それで記憶を取り戻した上でジュレミアについていくと言うことは、実は遠縁の親戚だったとかなのか?それとも、単に記憶を取り戻してくれた恩返し?
ジュレミア、いい顔だなぁ…
ダモクレスはフレイヤごと太陽に廃棄。そんなとこまで行く航行能力あったのかよ?とか突っ込むのは無粋というものか。
C.C.は馬車に揺られながら藁の上、ルルに思いを馳せる。ギアスという名の王の力は人を孤独にする。少しだけ違っていたか?なぁ、ルルーシュ…
その言葉からするに、ルルはCの世界でC.C.と共にあるということなのかな。C.C.の心の中に、と言い換えても良いが。
・総評
王の力はお前を孤独にする。そのC.C.の言葉通り、ルルはギアスの呪いにより、次々と愛する者を失い、そしてその果てに待っていた物は己が行動理由の原点の消失と、自分の行動が所詮はお為ごかしだったという事実。
そしてルルは自らの行動の責任を取るために自らを孤独にする道を歩む。誰もが自分を憎むように、誰もが自分の死を悲しむことがないように。その上で、撃って良いのは撃たれる覚悟のある奴だけだ。その言葉を体現して消える…
実際はルルの真意を理解出来た者は涙することになるが、彼の真意を理解したからこそ彼女らは口を噤む。彼の優しさを無にしないために。
とまあ、最終回としては綺麗にまとまったわけだが、そこまでに至る過程に問題がありすぎ。尺が足りなかったというのはただの言い訳。たとえ、後1クールあったとしても同じように後半ダイジェスト化したんじゃないかと思われる。アーカシャーの剣を引っ張りすぎた…明らかに構成配分のミスかと。皇帝ルルーシュ編にあと2話割けば、もう少し説得力のある展開に出来たろうに。
それでも、何でナナリーが生きてんだよ!?とか何でギルフォードが生きてるんだよ!?とかは回避できなかった気もするが。前者はミスリードのインパクトとしても、後者はどう見ても日和っただけにしか見えないし。死んだはずの人間を理由も無しにホイホイ生き返らせるのは作品の品位を下げるよ?最終回のスザクはちょうど柱の影になって脱出したかどうか分からないのがミソだったが。
全体的にインパクト重視、演出重視で、そのツケがストーリー展開の矛盾や不整合に行ってる感も否めないところ。思わせぶりに引いておいてその後、何のフォローもなかったり。C.C.の本名とか…今更どうでも良いというより明らかに明かすタイミングを逸してそのままだよね?
とりあえず、視聴者を惹き付ける求心力にかけては一級品。ただ、視聴者の期待に応えられるだけの器が今一歩足りなかった…いや、むしろ視聴者が過大な期待を抱きすぎただけか?
それでも、なんとか広げた風呂敷を(強引にとはいえ)畳みきってきっちりと最終回で締めたのは評価に値する。風呂敷から零れてしまった中身も多々あるけど、終わりよければ全て良し。スタッフの皆様、お疲れさまでした。
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