パンプキン・シザーズ 第二十四話
陸情一課の包囲は既に完成し、たとえ武装解除したとしても、この人数をこっそり逃がすことは不可能。そんな状況の中、パウロがアリスとの賭けの対象だった「貴族の誇り」を捨てて見せたことで、平民達の心に変化が。そして、貴族達も平民達に謝罪を始める。
お前ら貴族は俺たちの事なんて虫けらとしか思ってない。そうやってふんぞり返ってなきゃいけない。そんな人間みたいな真似をするな。それじゃ、俺たちと同じじゃないか…困惑する平民達。思わず殴りかかった貴族の額からは自分たちと同じ赤い血が流れていて…
怒りの矛先を失い、そして、怒りを維持することも出来なくなった平民達は次第に沈静化。
オレルドの出した打開案。それは一課より先に陸情三課が平民達を逮捕すること。ただし、それは三日間の拘留期限まで。それ以降は陸情一課に受け渡さざるを得ない。所詮は一時しのぎ。
そこに救いの手を差し伸べたのはホースト公爵。自分は軍の上層部にも顔が利くから何とかするという。軍人、平民、貴族が一つになって大団円を迎えたかに見えた。
しかし、その全ては銀の車輪結社の手のひらの上の出来事に過ぎなかったよう。
自分の顔を知っている暴動の首謀者をレオニールは人知れず殺害。ホースト公爵も結社の一員で、そもそもの発端だった配給場所の変更も彼の差し金だった。
レオニールはつぶやく。ようやく見つけた。僕を理解し、僕がじゃれついても壊れない、僕と同等の存在…
・総評
最初は正体不明の無敵の存在としてアリスの前に姿を現したオーランド。
しかし、正体が露呈するに従って、どんどんヘタレ化。落ちるところまで落ちて、反動でちょっと回復。でも、まだ不安がぬぐいきれないところが…
話の方もそれと同じで、最初の方は、惹き付ける物があったけど、中だるみしてそのまま最後まで来てしまった印象が。最終エピソード自体がなんか間延びしていた上に、事実上、何も解決していないとあっては、中途半端な印象はぬぐえない。
原作続行中とはいえ、一応のピリオドは打って欲しかった。
ともかく、スタッフの皆様。半年間お疲れさまでした。
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