かしまし~ガール・ミーツ・ガール~ 第十二話
山に登り、とまりとやす菜への自分の想いを改めて考え直すはずむ。そして、はずむが出した答えは。
とまりにやす菜の側にいる、と告げるはずむ。そして、とまりの願いで、最期に一日一緒に遊ぶことに。
二人で思う存分遊んで、夕暮れの中、最後の一時を過ごす二人。この直前の自転車のシーンは屈指の名シーンだと思う。
はずむとの子供の頃の思い出は私だけの物。誰にも渡さない、誰にも奪えないというとまり。感動的なシーンなんだけど、冷静に考えると「子供や孫にお前の親は、ばあちゃんは私にプロポーズしたんだぞって自慢してやる」って、かなり嫌だよね…女同士じゃ子供は出来ないからいらぬ心配か?(^^;;;
私は平気だから、やす菜のところへ行け、とはずむを送り出すとまり。しかし、堪えきれなくなってつい本音が。くずおれるとまりを抱きしめるはずむ。ここに来て、とまり逆転!?
気を取り直し、今度は自分の方からはずむから離れ、川を渡るとまり。河原を振り返ると既にはずむの姿はなく。とまりの恋は、ここに終わりを告げる。そして、そこにあゆきが。そうか。あゆきって実はとまり狙いだったのか。このタイミングをずっと狙ってたんだな。この策士め…
人間はおろか周りの風景まで見えなくなるつつあるやす菜。そこに現れたはずむはやす菜を抱きしめる。「大好きだよ」というはずむの言葉をきっかけにはずむを、世界を、男性を認識できるように。愛の奇跡って奴ですか?
そして、今まで通りの日常に。最後の「あのね…」の続きは…想像にお任せ?
・総評
夕暮れの中、はずむとやす菜のキスから始まったこの作品。はずむが男から女に性転換するというトンデモ展開にギャグ中心に展開していくのかと思いきや、話の中心はぎくしゃくした三角関係。そして、誤解から発展した鬱展開と全く予想外の方向へ。そしてどちらかを選ばなければどちらもダメになるという選択を強いる、昨今のハーレムアニメに真っ向から立ち向かう姿勢には好感を覚えた。最終回のほとんどを振られる側のとまりのフォローに費やしたのも良かったと思う。ちょっとやりすぎの感もあったけど(^^;
その割を食って選ばれた側であるやす菜の方の印象が薄くなってしまったのは本末転倒な気がする。病気があっさり治っちゃったのはちょっと安易すぎるし。最終的に治るのはかまわないけど、もう少し段階を踏んで欲しかったかな。
全体的には名作と評価してもいいと思うけど、「あのね…」の続き次第では評価が落ちる可能性が…ここで終わっておくのが華か?
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