マリア様がみてる 4thシーズン 第十三話
残り5分、遂に動いた祥子。しかし、実際に祐巳を立たせたのは瞳子の妹にしてください宣言で。呆然と立ちつくす皆の中、乃梨子だけが笑顔とか。そのあまりのインパクトは先ほどまでは話題の中心だったカードの方がうやむやになりかける程。
祥子が譲ったのでデートの権利は瞳子の手に。そして、瞳子が選んだデートの行き先は彼女の人生の原点である祖父の病院だった。
自分が養女だったことを知った瞳子は、医者にならなかった養父の代わりに祖父の病院を継ぐことこそ、自分を引き取りここまで育ててくれた松平家への恩返しだと思っていた。
しかし、病院を継がなくてもいいのだと聞かされて、自分はもういらないのだと思い詰めてたのが以前の家出の真相だったと。
両親にしてみればそんなことに囚われずに自由に瞳子の人生を歩んで欲しいという事だったんだろうけど、瞳子にしてみれば自分が松平の娘であるという証を失い、大好きな両親との絆を断たれるのだと感じてしまっていたわけで。お互いのことを思っての考えているが故の擦れ違いか。
そもそも両親は瞳子が自分が養女だと知っていることを知らなかったらしいし、実の娘と全く変わらない接し方をしてきたんだろう。母に至っては養女だと知られて、いらない子なんだと感情をぶつけられて寝込んじゃうくらいだしな。
でも、演劇部だったという実の母の血もちゃんと受け継いでいるし、母同士が実はリリアンでクラスメイトだったというエピソードまで付いちゃうのは出来すぎっちゃ出来すぎなんだが。むしろ、友人だったから引き取ったのか?
瞳子に彼女が養女だと教えたのは、別荘にいた陰険成り上がりお嬢様方?そりゃ、カナダ旅行をドタキャンして祐巳を守りに来るわな。結局、祐巳は独力でうち破っちゃったけど。
そんな瞳子の内面の全てを受け止めて、祐巳は彼女を優しく包み込む。でも、ロザリオ授受の儀式は寸止めで第5期にお預け。
・総評
瞳子が紆余曲折の末、祐巳の妹になるまでの話…のダイジェスト版。原作をリアルタイムで追ってきて散々牛歩戦術で焦らされてきた身としては、こんなスピーディー展開(スピーディーなんだよ!?)も小気味良くもあったが、ホントに本筋のみで脇のエピソードほぼ全面カット。いろいろもったいないったら。できれば、それも含めて2クールでやって欲しかった。それでも足りなさそうだけど。
当時、可南子を応援していた身としては、あっという間に可南子エピソードを消化されてフェードアウトしてしまったことが悔やまれる。そもそも、アバンの集合絵とかEDとか完全に瞳子仕様だし。いいんだ、可南子はマリア様の星で天使祐巳とスールになってるんだもん。
第5期があるとしたらいきなり祐巳と瞳子のロザリオ授受の儀式から?あとは丸ごとエピローグみたいな物かな。スタッフの皆様、お疲れさまでした。
ストーリー:4
キャラクター性:4
画:5
演出:4
音楽:5
総合的な評価:4
総合点:26
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