成恵の世界 少年エース2011/7月号
どこの御柱だろうと、てとらはてとらだ!と父としててとらを連れ帰ろうとする和人。しかし、御柱は和人を攻撃。
戦いは人を人ならざるものに変えていく。異文明をいたずらに接触させ、それを助長する蛇は人類の仇敵。御柱の使命はあまねく生命の救済。全ての生命を蛇の手の及ばぬ高みへ…
和人と成恵はそれに反論。異文明が出会ったときに必ず争いが起こるなら、自分たちは今ここに一緒にいない。そもそも成恵は生まれていない。そして、それはてとらも一緒。
その言葉は御柱の中のてとらを呼び覚まし、TPO結線を通じて、和人と成恵の物語を御柱に。
母にいて欲しいと思うことはあるが、今居ないことも含めて私の母。私たちはずっと一緒には居られない。世界を選べても、誰も死なないくらい強くなっても、悲しみは無くならない。あなたの夢見る「ずっと」は私にはない。
成恵を救済することは出来ない。だが、御柱は全ての生命を救済しなければならない。その矛盾にロジックエラーを起こした御柱を救ったのはてとらと青日人だった。
始まりの星にして巡礼の終着地。無数の平行宇宙を貫く駅の一つ。約束の地。既知臨界点・地球。
そして、巡礼の記憶を集め、保存する新次元アーカイバ、通称・蛇。
全てを理解した御柱は白蛇に、そして、てとらは成恵と和人の許に。
てとらは現時点では人間になっているらしい。人間か機族か選ぶのはてとら自身だとか。
異文明が接触すれば必ず争いになる。その先入観こそが御柱の間違い。自分たちの物語が悲劇に終わったからと言って、それを他の世界にお仕着せてはいけなかった。
暴走した使命感は歪みを生み、いつしか御柱は、人の理解の及ばぬ何かに。御柱は自分が暴走機になっていたことを自覚し、それでも自分を見捨てることの無かった乗員達に感謝し、平穏を取り戻す。
その全てを見ていた機族の女王。彼女は全てを知っているのか?
もうちょっとだけ続きます。成恵の世界の大団円はもうすぐなのか。和人を待ち受ける最後の、本当の試練とは…成恵との結婚か?
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