世紀末オカルト学院 第十三話
たとえ過去を改変できたとしても、それはその場限りの物でしか無く、揺り返しのような物が起きて大局的には変わらない、だとか一度確定してしまった未来は、たとえ道筋が違おうとも最終的には同じところに収まるだとか。
時空間には常に歪みを正す力が働いているだとか、それが破綻するほどの凄まじいタイムパラドクスが起きてしまった場合は時空間に亀裂が生じるだとか。
ノストラダムスの鍵は内田文明。正確には未来の過去の内田文明が出会うことにより発生する致命的なタイムパラドクスが原因と。滅亡を回避するための行動が滅亡を決定づける。歴史を改変することは不可能なのか?
文明が超能力を失ったのは、大人の文明が子供の文明からその能力を奪ったから。文明はその能力を使い、宇宙人を全滅させ、時空の穴を塞ぎ、その代償として消滅する。
文明一人の消滅で時空間の歪みが正されるなら安い代償だな。
でも、未来文明が超能力を失っている以上、未来文明の過去でも同じ事が行われたはずで。その時の文明は勝てなかったのか。これはこれでパラドクスなんだが。
しかし、未来って言ってもたかだか十年。長い歴史の中で見たらそんな刹那の時間滅亡が延びたところで誤差の範囲なのかも知れない。
マヤはあの後、子供文明を自分好みの男に育てて結婚したっぽい。逆源氏物語?
マヤ好みのヘタレに育ってる可能性もあるが。結局、マヤの一人勝ち?
・総評
ソ・ラ・ノ・ヲ・トと閃光のナイトレイドを生け贄に召喚されたアニメノチカラの最終兵器。
監修ムーは伊達ではなく、たっぷり散りばめられたオカルトネタを生かしつつ、ノストラダムスの鍵探し主軸にして見事に物語を描ききった。
前2作品があまりにも酷かったため、相対評価がとんでもないことに。捨て石というか、踏み台というか…大きくジャンプするためには一度大きく屈まなくればならないってことだな。見事、有終の美を飾れたと思う。
最終回の文明の最初で最後の活躍は唐突すぎたとは思うが、これも溜めて溜めて溜めた上での最後の花火。
流れ星は燃え尽きる瞬間が一番明るく輝くと言うしな。これで文明が生き残っていたら駄作扱いしていたところだが、命を張った姿に免じて不問に付すよ。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。オリジナル作品を送り出すというコンセプトは良かったと思います。また、新たなオリジナル作品でそのうち。
ストーリー:4
キャラクター性:3
画:5
演出:4
音楽:5
総合的な評価:5
総合点:26
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コメント
監修ムーは伊達じゃなかったですね。
製作時に超常現象が起こった(らしい)というだけのことはあらぁね(笑)
>オリジナル作品を送り出すというコンセプト
やはり「オリジナル作品を作る難しさ」は相当なものなのだと感じた次第。
言い方は悪いですが、他媒体で原作が既に存在するものをアニメ化するのは、
オリジナル作品を作るよりよっぽど簡単なわけで。
しかも、昨今はそんな原作付きアニメですら、
アニメに関して目利き(?)が多いが故か、
とかく出来やら何やらでやんや言われる。
そんな中であえてアニメオリジナルで勝負したアニメノチカラは、
(作品の出来はともかく)チャレンジャーでしたね。
この経験、次に活かしてもらいたいものです。
投稿: 路崎 高久 | 2010/09/30 04:43
ムーだから、制作時の超常現象なんてむしろ望むところでしょう。ネタになるし。
原作が存在する場合は、既にファンが付いているわけですし、傾向も掴みやすいでしょうけど、オリジナルはマーケティングを一からですし、相当な実力が要求されますね。
打率3割3分なら立派な物かと。
投稿: 藤ゆたか | 2010/10/01 23:49