鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第六十三話
エドにフルボッコにされるお父様。もはやなりふり構っていられないお父様はグリードを吸収しようとする。
リン・グリード、そんなあっさり捕まるなよ。そんな余力はないと見くびって観客になっていた油断を突かれた?
グリードはリンまでお父様に吸収されることを阻止するため、信念を曲げて、生まれて初めてにして最後の嘘を。
もちろんそれだけでは終わらず、最後の力でお父様の体を炭化。グリードにこんな最期が用意されていたとは…いいキャラだったなぁ。
とうとう神の力を制御できなくなったお父様は力を暴走させ、真理の扉前に。真理とは思い上がった者に身の程をわきまえさせるため、正しい絶望を与える存在。自らの言葉を叩きつけられ、お父様は真理の扉の中に消えていく。
「僕はどうすれば良かったんだ?」と問いにお前はそれを見たはずだと返答する真理君。
自分に血をくれたホーエンハイムとの絆を大切にし、ともに知識の探求をしていれば良かった。
プライド達を生み出して疑似家族ごっこしなくても、既にお父様はホーエンハイムという家族を持っていたのに。ってことか?
それとお父様は七つの大罪を切り離すことで人間より上位のより完璧な存在になった気になっていたけど、本当はそれこそが大切な物だったのかも。
お父様はもしかすると神の一部だったのかも。一である彼が全である神を支配下に置こうとして、結局、全に吸収された?
エドはアルを取り戻す手段を考える。賢者の石もホーエンハイムの犠牲も彼は拒否。悩み抜いた末、エドが至った対価は自分自身の真理の扉。
真理の扉を失うことは即ち錬金術を失うと言うこと。今までの修行も天才的な才能も国家錬金術師の地位も全て失うという選択。だが、エドが今まで錬金術で何を得、何を失って来たのかを考えると後者の方が圧倒的に多く、得てきた物、大勢の人々との絆は決して失われることはない。そして、アルを取り戻すことが出来れば、もう、エドには錬金術は必要がない。
正解、とエドを讃え、真理君は消えていく。
今回の事件は、軍上層部の暴走ということになり、ブラッドレイは名誉の戦死扱い。多分、夫人に非難が及ばないようにとの配慮か。
他国に侵攻の隙を与えないために大総統夫人の悲劇を掲げて結束を強めようという政治的思惑もありそうだけど。
セリムは夫人に渡されることに。今度は真っ当に育てよ。夫人に何て説明したのか気になるが。
実験に巻き込まれて胎児まで逆行してしまったとか?
かつてフラスコの中の小人は、フラスコの中から出ることが出来れば幸せだと語っていた。それが叶い、自由を得た彼が目指したのは全ての知識を得ること。自由と知識の探求。それはホーエンハイムが望んでいたことではないのか?彼はそれを合理的に実現しようとしただけではないのか?彼にそれを行わせたのは人間の持つ底知れぬ欲望が原因ではなかったのか?彼はもう一人のホーエンハイムではなかったのか?
そんなホーエンハイムの葛藤をアレックスの感謝の言葉が払拭。
妻の墓前でエドが親父と呼んでくれたことを報告し、ホーエンハイムはその長い生涯を閉じる。その顔には満足げな笑みが浮かんでいた。
ホーエンハイムにはもう少し、エドとアルと幸せな家族の時間を過ごして欲しかったけど、彼自身が満足したのだからこれでいいんだろう。あの世には妻やクセルセスの皆が待っているんだし。
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