狼と香辛料II 第四話
予告にあったアマーティーとホロの密会はロレンスの妄想か。ホントにヘタレだな…
アマーティーの現在の資産は銀貨200枚、黄鉄鉱現在相場で銀貨300枚相当、処分可能な家具など銀貨200枚相当。黄鉄鉱相場が倍になれば銀貨千枚に手が届く。
黄鉄鉱の値段暴落を画策するロレンス。完全に需要過多で天井知らずの皆が明日は倍になると考えている相場にどう冷や水をぶっかけるつもりなのか。
ロレンスはアマーティーに黄鉄鉱信用売りを持ちかける。現在銀貨500枚相当の黄鉄鉱を明日の夕方に渡すから今、銀貨500枚で買って欲しい。
今、1個で銀貨10枚だったとすると銀貨500枚だと黄鉄鉱は50個。
それが1個銀貨20枚に値上がりすると黄鉄鉱は50個は銀貨1000枚分の価値になる。
逆に1個銀貨1枚に値下がりしたら黄鉄鉱50個は銀貨50枚分の価値しかない。
つまりロレンスは明日の夕方に黄鉄鉱が値下がりしていれば銀貨50枚で50個の黄鉄鉱を買ってアマーティーに渡して銀貨490枚の儲け。
逆に値上がりしたら銀貨1000枚で50個の黄鉄鉱を買ってアマーティーに渡して銀貨500枚の大損。
とはいえ、アマーティーの言うように相場がちょっと上がったところで彼がその証文を別人に売ってしまえば、最終的に暴落したところでアマーティーは損しない。それを阻止すべくロレンスはアマーティーの真っ正直な性格を利用して挑発。タイマンの決闘に持ち込むことに成功。
後は結果を待つだけ…なのかと思ったら今から仕掛けるのかよ(--;
ロレンスの作戦は、行商人達の本来の取引商品である麦の値上がりの噂を流して黄鉄鉱を売って麦を買わせるように仕向けること。更に黄鉄鉱銀貨1000枚分を空売りして供給過多にすれば確実に暴落すると画策。
もちろんそれで高騰したらロレンスもタダでは済まないのだが、ロレンスは同時に銀貨500枚分の黄鉄鉱を信用買いしておき保険に。というか上がろうが下がろうがロレンスに儲けなし、経費分だけマイナス。ただし、そのマイナス分は増えも減りもしない。
現在100円の物が50円に値下がりしたところで買って売っても±50円で0。200円に値上がりしたところで買って売っても±200円で0。ということで。
とはいえ、ロレンスは売り1000で買い500だから500の分は影響受けるんだが。
頼みにしていたマルクに黄鉄鉱の買い集めを拒否されて涙目。この町でずっと商売して行かなきゃいけない町商人は街での評判が悪くなるようなそんな大ばくちを打てない。自分は家族や従業員を守る義務がある。マルクの言うことは全くの正論。
でも、ちゃんと代替案を教えてくれる辺りマルクっていい人だよな。年代記作家を窓口にして錬金術師に黄鉄鉱を売って貰えばいいと。
ロレンスは何でこんなに必死に動き始めたのかと思ったら、アマーティーの誓約書にホロがサインしていたかららしい。後は銀貨千枚をアマーティーが用意して後見人がサインしたら婚姻完了だとか。
でも、マルクの見立てだと余裕ぶっこいていたロレンスを本気にさせるためにホロが一芝居打って追い込んだって感じ?結局、ホロの手のひらで遊ばれているのか?
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