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2009/06/25

ひぐらしのなく頃に礼 賽殺し編 其の参

 母の中にカケラがあることに気付いた梨花。元の世界に帰るには母を殺さなければならないと言う事実に直面し、どうすればいいのか分からなくなった梨花は羽入に相談するが、羽入は選択肢を僕いえ、私に委ねて責任転嫁をするな、と一刀両断。

 自分が神になった時のことを語る羽入。罪を押しつけ合う人間に絶望していた羽入は、人々の全ての罪を自ら背負い鬼神として討たれることでその罪を禊ぐことを決心し、その役に娘の桜花を指名した。桜花が鬼神の娘と蔑まれることがないように。

 桜花は羽入の再臨の約束を信じ、人の和を尊び不和を諫める厳しい戒律を作って平和な村を作り上げたが、羽入の絶望は深く、羽入の再臨は叶わなかった。

 それでも桜花は諦めず、古手家に八代続いて長子が女子が生まれたときに羽入=オヤシロ様が降臨するという伝承を遺し、そして、羽入の方も長い時間の中で絶望が薄れ、自らを牢獄に閉じこめていたのだと考えるようになり八代目の女子が産まれるのを心待ちにするようになった。

 しかし、そうして待ち望んだ梨花が幼くして殺されてしまったことで羽入は梨花の時間を巻き戻してしまった。それが自分の罪なのだと語る羽入。あのまま死んでいれば良かったのか?と反論する梨花に羽入は本来ならそうあるべきだったのだと答える。

 共に歩んだ百年の旅そのものを否定する羽入の言葉に梨花は憤るが、羽入は続けて語る。ここは梨花に関わる皆に罪のない世界なのだと。

 圭一はエアガン事件を起こさなかった。だから転校してくることもなく、普通に暮らしている。
 レナは両親が離婚せず、平和な家庭に暮らしている。
 魅音と詩音にも罪が無く、だから悟史が失踪することもない(?)
 沙都子は養父と仲違いしなかった。だから両親も健在。
 梨花は時間を巻き戻すことで自らの人生を汚さなかった。
 そしてこの世界の羽入は梨花の母と楽しく過ごし、満足して眠りについたから梨花の人生を汚さなかった。

 そんな皆が幸せな世界を破壊し、母を殺めてまで元の世界に帰る覚悟があるのかと問う羽入。自分の選択に責任を持てと告げ、更に期限を明朝までに指定。それを過ぎればもう元の世界には帰れない。自分ももう梨花の前に現れることはない。と最後通告。

 羽入が娘に母殺しの十字架を背負わせたことを糾弾する梨花だったが、羽入は自分や娘達が悩み抜いた末に選んだ選択肢を否定するなと告げ、梨花も、時間切れでなし崩し的にこの世界に残されるのではなく、人の身で神の視点を持ってしまった者としてどちらかの世界を責任を持って選んで欲しいと語る。決して後悔をしないように。

 果たして、梨花の選択は…

 鬼狩柳桜が短かったなぁ、とか思いつつ。桜花が小さいからか。原作見ても羽入が神になった経緯って曖昧だし。伝承だからわざと曖昧にしてるんだろうけど。

 魅音と詩音に罪がないと悟史が失踪しないってのはよく分からないけど…ダム戦争がないから村八分が起きないというのはあるんだろうけどそれと魅音詩音は関係ないよな。
 とりあえず、入れ替わりはアニメでは無かったことに?

 目を覚まして、自分が元の世界に帰ってきたことを知る梨花。それと同時に自分が母殺しの大罪を犯したのだと茫然自失。しかし、羽入はそんな梨花に、あの世界は夢だったのだと断言。

 皆が来たので羽入は姿を消してしまい、しかたなく、あの世界の話を皆に話す梨花。せっかく皆に罪がない世界だったのにそれを台無しにしてしまったことに罪悪感を覚える梨花に皆は予想外の反応を。

 罪を犯しそれを後悔し成長したからこそ今の自分たちがある。罪のない温室育ちの自分たちは綺麗だったかもしれないが温室の外で雑草として育った自分たちには温室育ちにはない何かが備わっている。だからこそ、自分たちは運命をうち破ってここにいるのだと。

 それでも納得しない梨花にレナはあめ玉選びのゲームを。選んだ方にあめ玉があって勝ったのだと喜ぶ梨花にレナはもう片方にはあめ玉が二つあったのだと告げ、温室の中と外を選ぶとはこういうことなのだと語る。
 もう片方に何があったのかなんて分からない。自分たちは選んだ方で賢明に生きていくしかない。それを比較しようと言うのは神様の考えること。

 それを聞いて、梨花は魔女を辞め、人間として生きていく決意を。羽入も次に梨花が死んでもそれを受け入れ時を戻さないことを宣言。数多の世界を渡り歩き選択する魔女・フルデリカ=ベルンカステルと決別し、人間・古手梨花の人生が今始まる。

 どっちを選んでもつまらない物しか入ってないと語った箱選びゲームと対比させた飴選びゲームは見事だと思う。もう一方に何が入っているのかなんて人間には分からない。両方を知って選ぼうと考えること自体が人間には叶わないことと。

 あの世界を自分が梨花に意地悪したくて見せた夢なのだと語る羽入。この辺、解釈はいかようでも取れるわけで。梨花が母を殺したという心の重しを軽減するための方便とも取れるし、ホントに夢だったとも取れる。
 どちらにしろ梨花は自分が数多の世界で母を見殺しにしてきたことに気付いたわけで、それに気付いて欲しかった羽入の目的は達成されている。夢だったかどうかは実は些細なことなのかも。

 羽入の能力じゃ元の世界には戻せない(それが出来るなら皆殺し編で殺された直後に沙都子救出後に戻すのがあの時点では一番確実)とか、あれは元の世界に限りなく近い別の世界、って説もあるけど。

 そいや、結局羽入は実体化してないけど…実体化止めちゃったんだろうか。逆に実体化してないなら見えないんだから皆が来たからって席を外す必要はないよな。いや、あの場に自分がいると梨花が自分で結論を出せないからか。

 他力本願で、自力では何もせず、ただただ自分の都合のいい世界を探し、そしてその数多の世界で両親や仲間達を見殺しにし続けてきた梨花の罪。それを梨花が自覚し、悔い、皆に赦される、梨花にとっての罪滅し編。魔女と決別した梨花はこれ以降、普通の人間として生きていくことに。
 そしてそれを容認し、梨花の両親から役割を奪い、両親への敬愛の念を失わせてしまった羽入にとっても罪滅し編といえる「ひぐらしのなく頃に」最終章に相応しい話だったと思う。

って、まだ昼壊し編があるんですけどね。惨劇なんてない。この先にあるのは喜劇と皆の笑顔かな?

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コメント

こんばんはー。

> 解釈はいかようでも取れる
私、賽殺し編が凄く好きなんです。羽入はああ言ってましたが、夢では無いと思うのです。でも、梨花が母さまを手に掛けてはいないというのも本当なのだと思うのです。恐らくなのですが、羽入と梨花の話を母さまは聞いてしまったのではないかと思うのです。そして、祭具殿で苦しんでいる梨花を見た母さまは自分で・・・。あの世界での母さまはトテモ綺麗で立派だったと思うのです。オヤシロサマの生れ変わりに恥じない凄く立派な心を持っていたのだと思うのです。きっと数多ある世界で梨花を救う事が出来ない母としての責務を果たせなかった自分に凄く嫌気が差していたのだと思うのです。そんな強い思いから神の領域である自分が梨花の母親でいられて、梨花が絶対に苦しむ事の無い理想的な世界を作り出したのではないかと思うのです。でも、そんな世界は羽入の管理外な世界だったのだと思うのです。恐らく、あの世界に梨花が辿り着く事は一生無かったのだと思うのです。でも、羽入の神通力がほとんど無くなったあの状態だからこそ、梨花が再び終わってしまったあの時に、無我夢中で巻き戻しをして、あの母さまの理想郷に送り込む事が出来たのではないのでしょうか?じゃなかったら、あの先の見えない下りカーブで大型トラックと正面衝突したのに助かる訳が無いと思うのです。きっと、あの世界の母さまは、今の世界と別の梨花が勝ち取った世界の2択に苦しむ梨花を見ていられなかったのだと思うのです。ならばいっそ自分自身で・・・。私にはそう思えて仕方ないのです。。。

投稿: | 2009/08/09 00:58

 母の自殺ですか。それは今まで聞いたことの無かった説ですね。

 オヤシロ様の生まれ変わりである母だからこそ出来た奇跡。愛しい我が子梨花のためのカケラ。そういうのも有りかも知れません。

投稿: 藤ゆたか | 2009/08/09 16:58

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