CLANNAD ~AFTER STORY~ 第二十二話
あぁ、文句はない。文句はないともさ。文句なしのハッピーエンドじゃないか。汐どころか渚まで生きていて、父親とも和解、祖母の家に遊びにもいける。みんな幸せに笑ってる。こんな幸せな結末に文句言えるわけがないじゃないか!
…だから、この先は只の独り言だ。私はこの作品が大好きな方々と喧嘩したい訳じゃない。自分が気分を害しそうだと思ったなら、この先は読まないでいただきたい。それが多分、私にとってもあなたにとっても幸せなこと。
TBも大絶賛している方のところには自分からは送らない。TBされたらお返しはするけど。大絶賛なブログ様から飛んできた方には申し訳ない。
さて、前置きはこのくらいにしておいて。
ロボが朋也で少女が汐。それぞれがそれぞれの世界であの姿であるのだと言うことは理解した。そして、少女はあの世界そのもの。彼女が消えればあの世界も消える。
あの世界に満ちていた光の玉も少女の死とともに消える運命だった。でも、ただ消えていくだけでは悲しい。だからその全ての力を使って朋也達の時間を巻き戻し、渚の命を救い、その運命を覆した…ってことでいいのか?
もしくは、出産時、苦しむ渚を見ていられなくなった朋也が、渚にこんな思いをさせるくらいなら出会わなければ良かった、と考えたことで、朋也の中で生み出されたIFストーリー?渚が無事だと分かってようやく現実に帰ってきた?
夢オチ…とは言わないよ。朋也にとって、よりよい未来を掴むために必要な経験にはなってるんだろうから。
でも、良かったね、で済ませるにはあまりにも…
結局、渚と汐の病気は謎のまま。人間が救う方法はない。発症したら助からないし、何をしても無駄なわけか?最終回の二人はこの病気も完治してるの?
街と渚の繋がりも謎。汐があの世界では少女でありこの世界ではその思いが光の玉として見えていたのと同じように、別の世界では渚はこの街そのものなのか?
どうやったら渚と汐を救えるのか?街と二人の繋がりを解き明かして、その方法を見つけだすのがこの話の終着点だと思っていたのに、全てを無かったことにされては拍子抜けと言わざるを得ないわけで…結局、少女の死とあの世界の消滅を引き替えに朋也は救われた格好になるわけだけど。
ロボが最期まで諦めずに頑張ったからこそだから、ロボのしたことも無駄ではないんだろうけどな。
いや、考えるな感じろ。素直に感動してろ。余計なことを考えて感動できないなんてもったいない。というご意見も言いたいことは分かるんだけど、やっぱり納得行かないと爽快感が感じられないのですよ、私の場合。
脳内補完で納得できりゃそれでもいいんだけど、これはどこをとっかかりに補完すればいいのさ?
最後に風子が見つけたのが幻想少女だったならむしろ納得できたのかも。同一人物ではあるんだけどさ。風子が最後の締めをした理由はなにかあるの?最後の台詞を言わせたかっただけ?
ま、次回特別編は頭を空っぽにして楽しむことにしますよ。
| 固定リンク
「終了・く CLANNAD -クラナド-」カテゴリの記事
- CLANNAD ~AFTER STORY~ 第二十四話(2009.03.27)
- CLANNAD ~AFTER STORY~ 第二十三話(2009.03.20)
- CLANNAD ~AFTER STORY~ 第二十二話(2009.03.14)
- CLANNAD ~AFTER STORY~ 第二十一話(2009.03.06)
- CLANNAD ~AFTER STORY~ 第二十話(2009.02.27)
コメント
藤様(ふじ様で、宜しいのでしょうか?)
今回は、拙ブログにトラック・バックをいただきまして、ありがとうございます。
ある意味今回の「クラナド・アフター・ストーリー」の展開に、批判的な書き込みは、少ないのではないかと思っておりましたが、まったく同じような考えの方がいらっしゃったように思い、ホッとしています。
敢えて、個人的にこれは立派な「夢オチ」だと、思います。そして「夢オチ」の最大の問題、それまでの物語展開の全否定!が行われたというのが、こちらの見解です。
どうやら、藤様ほど優しくは、見る事が出来ないようです。
今回のこの物語、事実上の最終回だと思われる今回を含めて、好きで見ている方々の、男女の感じ方に非常な温度差があるように思えます。
あえて、藤様の性別を問うている訳ではりませんが、女性の冷静で距離を置いた感想では、やはり同じ様なものが多いように思います。
何というか、男性はメロドラマに弱いのかも、知れません。
それでは、せっかくですのでお返しではりませんが、こちらもトラック・バックを置かせていただきます。
また機会がありましたら、是非御訪問下さい!こちらも、また是非寄らせていただきます。
それでは、今回はこれで失礼致します。
投稿: HINAKA | 2009/03/15 03:00
>HINAKA様
>藤様(ふじ様で、宜しいのでしょうか?)
はい。それであってます。「さん」でいいですよ。
>批判的な書き込みは、少ない
ブログ巡回してみた限り、原作でも同様の批判はあったようです。ファン同士で議論を交わした結果、受け入れられた経緯があるようで。ゲームやった人にとってはもう議論し尽くしてて納得しちゃってるんではないかと。
ゲームだと何度もやり直して光の玉を集めた末にようやく訪れたハッピーエンドだから、多少のことはおいといて、良かったねで済むというのもあるんでしょうけど。
>物語展開の全否定!
どうも朋也はロボを通じて、渚と汐を死なせてしまった記憶を持っているようなので同じ過ちは犯さないだろうと考えれば全てが無駄ってことでもないのかなと。
納得行かないのは、世界の終わりの朋也がどんなに手を尽くしても救われる手段がないってことで。渚の死から立ち直って、父と和解して、ようやく訪れた幸せがこんなにもあっけなく。その理不尽さが人生と言われればそれまでですけどね。
AIRの観鈴も謎の病気で結局死んでしまいますけど、あれは呪いが原因と判明して、呪いを断ち切る方法もわかり、観鈴はダメだったけど観鈴が頑張ったおかげで来世では…って話になりましたが、クラナドでは病気の原因は謎のままってところがどうも消化不良ですし。
結局、あの病気は何だったの?街の呪いならなんで呪われたの?呪われないためにはどうしたら良かったの?ってことに。
そして、どうも話の展開だと街の呪いって訳でもなさそうだし。
あれだけ話の中心として渚や汐を蝕み、朋也を苦しめていた病気があっさり無かったことになっているのは全否定と言えるかも知れませんが。
謎の病気でなくても、風邪でも癌でも原因なんて特定できないだろ?って反論があるかも知れませんが、ここまでさも話の根幹にかかわるような描写されたら特別な原因があると思いますよね。
>男性はメロドラマに弱いのかも、知れません
昼メロとか主婦限定という気がしますけどね。たまに休みで見てみると一挙手一投足にツッコミを入れたくなってきますが。なんでそう言う思考になるの!?とか。
>また機会がありましたら、是非御訪問下さい!
はい。寄らせていただきます。
それでは。
投稿: 藤ゆたか | 2009/03/15 18:02
原作未プレイの人にとっては色々と納得がいかなかっただろうなぁ、と思っていたら案の定。
つーか、多分それが当たり前の反応だと個人的には思いました。いくらアニメ版がそれなりに原作を踏襲していても、
何分説明が不足している。
というか、1ルートのみでの話であったからこそ出た弊害なのではと感じずにはいられません。
脚本としては苦労したんでしょうが、少なくともひぐらしみたく、
“繰り返している”という旨の説明があった方がよかったのではないかと。
まぁそれもCLANNAD故の結果なのだと思いますが。
と、よくわからない(コラ)前置きはさておいて、話の根幹としては
>ゲームだと何度もやり直して光の玉を集めた末にようやく訪れたハッピーエンドだから
これに尽きます。というか、これが大前提です。
1.アニメ版の場合、1つのルートで光の玉をすべて回収。(これが、21話まで)
2.ロボ(=朋也)が終わった世界で意識を閉じた事によって、記憶が無いまま坂の下の場面まで時間が戻る。
3.渚に声をかけることですべては始まり(アニメ版最終回でやってた場面は、実際の過去のものではなく、別次元での朋也と渚(=当時の街の意志)の意識のやりとりではないかと考えます)
4.同じ経緯を改めて重ね、渚が汐出産時に、これまで集まったすべての光の玉へ願いをかけることにより死を回避
まぁそういう流れになってると思うのですが、
アニメ版の場合、2の、朋也の意識が過去に戻るという事がすっぱり抜け落ちてるので、
“よくわかんないけど”光の玉の奇跡で渚が死ぬ前に戻ることができて渚が助かった
という結論になってしまうがため、納得がいかないのではないかと思います(って、同じこと2回言ってるな)
熱を出す病気についてですが、街と同化したがゆえの熱、と考えてよいかと。
終わった世界に冬が到来し、少女が動けなくなる事によって死に至る……呪いっちゃ呪いなんでしょうね。
……という程度の解釈しかできませんがね、私には(苦笑)
何故影響を与えてしまったかというと、街の意志が終わった世界へとはがれ落ちてしまっているから。
その意志がちゃんと表の世界と一緒になっていれば、こうはならなかったはず。
その意志を裏で連れ帰ってきたのが、風子……なのか? なんてオチなのですかねぇ、みたいな。
(風子自身に自覚が無いところで色々動いていたようにも思えます)
>最後に風子が見つけたのが幻想少女だったならむしろ納得できたのかも。
>同一人物ではあるんだけどさ。
ここ、個人的にも納得がいかないところです。
ゲーム本編だと、真っ暗な画面に風子の台詞のみが浮かび上がってる状態なんですね。
で、タイトル画面に戻ると、幻想世界の少女が木の下で横たわっている構図になります(汐ではありません)
たしかに同一人物……だし、たまたま汐がこの場所に遊びに来ていた、という設定にすれば
違和感は無いかもしれないけど……うーん……と、やはり腑に落ちないです(苦笑)
>風子が最後の締めをした理由はなにかあるの?
ゲーム原作スタッフの趣味なのですかね(爆)
ただゲームでは、この最終ENDを迎えた後に、智代シナリオを改めてやると
「風子……参上」のイベントが発生するのです(不思議だ<笑)
本当はそういう意味でしかないかもしれません。
もしくは、本当に裏で風子が動いていたのか……。
余談ですが、風子が配ってたヒトデの木彫りを朋也が受け取ることにより、幻想世界が若干変化したりします(ゲームにはそういうフラグ設定があり)何らかの形で、終わった世界(=幻想世界)に関わりがあるのは間違いないでしょうね。
投稿: 空理空論 | 2009/03/15 22:05
>空理空論さん
ことみが言ってた無数の平行世界を渡り歩いているだけで同じ世界の過去に戻ってるわけではないっぽいですね。イメージ的にはひぐらしのカケラ世界と同じと。
世界の終わりの朋也は罪滅し編後のレナのようにあの世界でずっと後悔しながら生きていくんですね…
>街と同化したがゆえの熱
人間の許容量を超える存在と同化した故の負荷と考えると観鈴の病気と性質は近いのかも?
>幻想世界の少女が木の下で横たわっている
巡回して得た解釈によるとあれで少女と汐が同化して一つになった=表の世界と一緒になったということみたいです。
>本当に裏で風子が動いていたのか
風子も長らくこの世界から離れていたみたいですし幻想世界と密接に関わる何らかの能力を身につけているのかもしれませんね。
投稿: 藤ゆたか | 2009/03/17 01:06