RD 潜脳調査室 第七話
この世界では犬も電脳化しているらしい。そして、電脳化している同士なら片言だけどお手で会話が可能。バウリンガル?
でも、直訳状態なので意訳が必要とか…「お手」+「ご飯」≒「繋がる」+「欲しい」≒「繋がりたい」むしろ連想ゲームだな(^^;
話を聞いたところ、この犬・ダップーの精神は主人の方で、主人の体に犬の精神が入っているのだとか。依頼はその主人の方の体を探すこと。
波留の車椅子を押して出かけるミナモ。ダップーが自分の臭いを発見して走り出したため、それを走って追うことに。
「坂です」と言われてスピードアップするのはどうかと思うぞ。下手すりゃ二人とも大けがだったところだし(--;
主人の体を見つけて一件落着。かと思ったら、次の日、またダップーが依頼にやってきた。しかも、今度は正真正銘、犬の方。
犬が好きで好きで家族そのものだと思っている主人。でも、犬の方が先に死んでしまう。もっとたくさん遊んであげれば良かった、そう思ってその子犬といっぱい遊ぶようにする。でも、その子犬も親犬になり、やがては死んでしまい、またもっと遊んであげれば良かったと後悔する。そして今度こそは、と思って子犬と遊ぶ…それを繰り返すうちにはたと気づく。
もっと遊びたいのは自分の方で、その思いを犬に押しつけているだけではないのか?所詮は主従の関係の延長線。自分は犬と対等になりたい。メタルの中に犬のコミュニティを見つけた飼い主は、そこで犬と同化しようとしていた。
しかし、波留は彼に告げる。ダップーの気持ちを考えたことがあるのかと。ちょうどその時、主人の本体をミナモが見つけ、ダップーがその手に触れると…
ダップーが望んでいるのはいつも遊んでくれる優しいご主人様。ただそれだけだった。対等になろう、その考え自体が押しつけだったことに気づき、主人は自分の体に戻る。でも、無理がたたってそのまま入院という皮肉な結果に。
でも、退院したら、今度こそ心行くまでダップーと遊んであげてね。
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