図書館戦争 第八話
未来企画の掲げる目標は検閲のない世界。しかし、それには10年かかるという。郁は手塚兄の誘いを「私は今、本を読みたい」との理由で断るが…論点ずれてないか?
ひとまず手塚兄の図書館を国家機関にすれば検閲がなくなると言う話の真偽はさておき、本当にそれが実現可能だとするなら、たとえ自分たちが読めなくても未来の子供たちのために努力すべきでは?そしていかにその期間を短くするか、その間に今ある本をどう守るのか、その辺りこそが論点だと思う。「自分が今読みたいから」じゃただのエゴだろ?
図書隊を解散して検閲のない世になるまでの10年間で本が検閲し尽くされちゃったらそれこそ本末転倒ではあるけど。ならそのためにはその間、検閲も凍結するべきと言う話になる。するとこんどは良化委員会が黙ってない…実際にやろうとすると問題山積みだなこれ。
それをなんとか乗り越えて検閲のない世になったとして、図書館も良化委員会も健在となるとどういうことになるんだ?既刊はそのまま、新しい本は会議とかで図書館が良化委員会を言い負かすことが出来れば発行できるとか?…いや、それって検閲だよね?
ま、町中でドンパチしなくなるだけでも一般市民にとってはありがたいが。
結局、具体的にはどういう体制になるのかわからずじまい。目的のためには手段を選ばない手塚兄は信用できないということで話は御破算になるが、肝心のどうなればいいのかがうやむやに。
なんだかよくわからないので自分なりに他の物にたとえてみた。
1.自分は病気です。治療薬はあるけど無認可です。
2.治療薬の許可が下りるには10年かかります。
3.私は10年後ではなく今治したい。
…3で「病気で苦しんでいる人たちを今救いたい」とでも言っておけば印象が変わったんだろうな(--;
でも、無認可の薬を守るために戦い続けているだけじゃ、いつまで経っても無認可のまま。かといって認可が下りるまで待ってちゃその間にその薬はなくなってしまうかも知れないし、認可が下りる保証もない。認可が下りてもそれはもしかしたら認可を取るために効果が薄くなった粗悪品になっている可能性もある。
この辺のジレンマが本来この話の骨子じゃないのか?
話を戻して…
結局、手塚兄は耳障りの良い理想論を掲げる詐欺師程度の扱いなんだな。
そして、王子さま=堂上はあり得ないと思ってたんだけどなぁ。あからさまに臭わされては来たけどせいぜい堂上の兄とか身内の一人というオチなのだとばかり。
回想シーンを見る限り、どう考えてもアレが堂上なわけはないという結論に達さざるを得ないんだが、思い出は美化される物だからなぁ。事実とは大幅に異なるんだろうというところで納得しておくか(--;
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