« ハヤテのごとく! 第五十一話 | トップページ | シゴフミ 第十二話 »

2008/03/23

true tears 第十二話

 地べたを無理矢理飛ばせようとする乃絵。しかし、乃絵は気付いていた。自分は飛べない地べたをさげすんできたけれど、地べたは「飛ぶ気がない」のではなく「飛ばないことを選んでいた」のだと。そして、飛べないくせに飛べるのだと思いこみ、そのくせ飛べないと言う事実を知るのを恐れて飛ぼうとしない自分の方が余程哀れなのだと。

 その独白を聞いた眞一郎は、自分も何も選ばず流されてきただけなのだと自覚し、今まで目を背けてきた全てをきちんとすることを決意。
 その決意は分かったけど、両親の寝室でおぎゃーおぎゃーは気持ち悪いぞ…

 比呂美から私たちのことはそっとして置いてと告げられた乃絵。比呂美自身の言う通りあまりにも自分勝手な物言いではあるが、今の乃絵にはもはやそれに反論する気力もなく、更に比呂美の流す真摯な純粋な涙に打ちのめされることに。
 このシーンのモブが気まずそうに視線を逸らす辺り、芸が細かいなと。

 純が東京の印刷会社に就職すると聞き、それを止めようとした乃絵。しかし、純は自分が妹に対する以上の気持ちを乃絵に抱いていることを打ち明け、もうこれ以上一緒にいるのは辛いんだと涙を流す。
 乃絵は自分は眞一郎の気持ちも兄の気持ちもまるで分かっていなかった。何も見ていない瞳から本当の涙なんて流れるわけがないとますます塞ぎ込むことに。
 純、気持ちは分かるが、乃絵が一番支えを求めているこの時期に、心の大黒柱たる唯一の無条件で心許せる肉親のお前が抜けてどうするんだよ!?
 何もこの最悪のタイミングで…ホントに人の心の読めない奴だな。乃絵のために生きているなんてお為ごかしで、結局自分のためかよ。

 全てを吹っ切った眞一郎。その心の変化は踊りに表れ、見違えるようだと大絶賛を浴びる。
 乃絵が飛べると信じてくれたから俺は飛べた。乃絵のために絵本を書き上げることが出来た。来迎丸は誰のためでも、栄光でも記録のためでもなく、自分が飛びたい、心の底からそう思ったからこそ大空に羽ばたく…

 結局、眞一郎が選んだのは乃絵。それに気づき、比呂美は引き留めようとするがそれは叶わず。立ち去っていく眞一郎。比呂美は草履を片足だけ脱ぎ、置いていかないで…と呟く。切なすぎる(T-T)

 乃絵が学校にいることを予測し駆けつけたまでは良かったが、眞一郎の目の前で乃絵は木の枝から転落。足を滑らしたという風でもなかったし、かと言え、飛ぼうとして踏み切ったという風でもなかったし…飛べば眞一郎の気持ちが分かるかな?というのは比喩だよね?
 下は雪だから大事には至らないとは思うけど…どういう結末が待っているのやら。

|

« ハヤテのごとく! 第五十一話 | トップページ | シゴフミ 第十二話 »

終了・と true tears」カテゴリの記事

コメント

>その決意は分かったけど、両親の寝室でおぎゃーおぎゃーは気持ち悪いぞ…
これは、あれですな、いわゆる通過儀礼というやつですな。
方法論としては間違いじゃないですが、確かに不気味かも;
母親のスルーっぷりは愛情と見るべきあきれていたと見るべきか…?

>更に比呂美の流す真摯な純粋な涙に打ちのめされることに。
以前の気持ちをごまかした物言いと違って、本音をぶつけてきたから言い返さなかったという感もあります。

>このシーンのモブが気まずそうに視線を逸らす辺り、芸が細かいなと。
ここ読んでつい見返してしまいました。確かに細かい。

>何もこの最悪のタイミングで…ホントに人の心の読めない奴だな。乃絵のために生きているなんてお為ごかしで、結局自分のためかよ。
確かに、逐一判断ミスをしているのは否めないです。
まあ、お為ごかしとまでは言わないまでも、乃絵のためか自分のためかがごたまぜになっていたとは言えそうですが。

>結局、眞一郎が選んだのは乃絵。
うーん、個人的には、乃絵はあくまで恩人ポジションかと思ったんですが、やっぱりそうなりますかね?
キッズステーションの番宣でも、それっぽいこと言ってたしなあ……
となると、眞一郎にとっての比呂美が、かっての憧れの人とか姉妹的ポジションになっていくとか?

>飛べば眞一郎の気持ちが分かるかな?というのは比喩だよね?
乃絵のことだから、本気だった可能性も否定できないです。
というか、僕の持つ乃絵のイメージが、直感勝負、体当たりなせいもありますが。

4au7d3@bma.biglobe.ne.jp

投稿: ゆーじ | 2008/03/29 18:55

>ゆーじさん
>いわゆる通過儀礼というやつですな。
 それは分かるんですけどね。あれで両親が…の最中だったりしたら(笑)

>母親のスルーっぷり
 あれくらいで動じてたら母親はつとまらないのかも(^^;

>以前の気持ちをごまかした物言いと違って
 蔑んできた地べたからの反撃ですしね。

>乃絵のためか自分のためかがごたまぜ
 視野狭窄というか、ホントに乃絵のためなら他はどうでもいい感じでしたから、他人の気持ちを察する必要もなかったんでしょうね。
 乃絵は素直だから察する必要ないし。

>やっぱりそうなりますかね?
 最終回見た後なのでコメントは控えます。

投稿: 藤ゆたか | 2008/03/30 22:35

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: true tears 第十二話:

» アニメ【true tears】第12話。 [どっかの天魔日記]
『true tears』 今週のお話は、第12話 『何も見ていない私の瞳から…』。 ストーリーは…。 最愛の妹が自立しようとする姿を、愛おしく見守っ... [続きを読む]

受信: 2008/03/25 01:05

» (アニメ感想) true tears 第12話 「何も見てない私の瞳から」 [ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人]
true tears vol.3 最愛の妹が自立しようとする姿を、愛おしく見守ってきた兄の眼差し。抑制のきかない感情に苦悩し続ける純。麦端祭りの当日、松明に照らし出された舞台で力強く飛翔する眞一郎の雄姿を、群衆が、乃絵が、比呂美が、愛子が見つめる。自分の本当の姿と向き....... [続きを読む]

受信: 2008/03/25 09:10

» true tears 第12話 [パズライズ日記]
今回は、いよいよ麦端祭り当日となるお話。 お祭りは街中をパレードして回るのもあり、踊り手は何気に大変そうです。 眞一郎は他の人も納得するくらいよく踊れてたみたいですが、踊りへの態度が今までと違ったからなんでしょうね。 乃絵はじべたを連れて海岸に来て何を....... [続きを読む]

受信: 2008/03/26 16:04

» true tears #12 [日々の記録]
ついにお祭りが開催される日がやって来ました。眞一郎の晴れの舞台なのに、乃絵と比呂美それぞれの思いが交錯して、お話がややこしくなってきました。ジベタを飛ばそうと海へとやって...... [続きを読む]

受信: 2008/03/28 17:49

« ハヤテのごとく! 第五十一話 | トップページ | シゴフミ 第十二話 »