true tears 第十三話
雪のおかげで骨折で済んだ乃絵。病室の外、謝る眞一郎を純は追い出し、一人病室へ。
全部俺が勝手にしたことだから、乃絵は悪くないと語る純だったが、乃絵は、知っていれば純を傷つけずに済んだのだと返す。
「俺、お前のこと、好きじゃなかった。これっぽっちも」その言い方だけで、全く気がないことが伝わる見事なまでの決別の言葉だな…でも、相手を選ばないといつか刺されるぞ(--;
全員が自分が悪いと思ってりゃ世話はない…全く持ってその通りで(--;
眞一郎を部屋に招き入れて勝負をかけた比呂美。しかし、眞一郎の言葉で我に返り、眞一郎を帰して、一人自己嫌悪に陥って涙することに。
気持ちは分からないでもないが、卑怯な手段で奪い取ったという記憶は一生刻み込まれてしまうわけで…未遂で済んで良かった。
翌日、比呂美は眞一郎に、自分の本当の気持ちを吐露した上で、だからこそ邪魔をしたくない。ちゃんと向き合って選択して欲しい。その結果の答えなら受け入れられると語り、眞一郎は乃絵に絵本を見せに出ていくのを見送る。
夕食をごちそうになりにいくという眞一郎の言葉は結果はどうあれ申告に行くという意思表示?
乃絵に絵本を見ることを拒否された眞一郎は、絵本を紙飛行機にして海に飛ばす。海風のせいか、紙飛行機は浜辺に舞い戻り、遅れてやってきた松葉杖姿の乃絵がそれを拾おうとしていることに気付く。
最後のページは見つからなかった物の、絵本を読んだ乃絵は、空を飛べた来迎丸が最後に何を思ったか考えてみると語り、そんな乃絵に眞一郎は今の自分の気持ちを嘘偽り無く語る。
俺は比呂美が好きだ。でも、お前を見ていると心が震える。うまく踊れるようになったのも絵本を描き上げられたのもお前がいたから。
眞一郎が私が飛べると信じてくれる、それが私の翼。そう返すと乃絵は、病院まで送るとう眞一郎の申し出を断り、松葉杖で帰っていく。私はまだ飛べないけど信じていて欲しい。それを見送りながらアブラムシの歌を歌う眞一郎。その歌は次第に嗚咽で途切れ途切れに。アブラムシの歌がこんなに切なく響くとは(T-T)
比呂美のアパートを訪れた眞一郎母。待つのって体力がいるのよね。その台詞はかつて、比呂美の今の状況と同じ経験がある故か。眞一郎母にとってのその相手は比呂美母だったってのは皮肉だが。
それとも、自分は眞一郎父が自ら答えを出す前に待ちきれずに別の手段で眞一郎父を得てしまったが故に、比呂美母との間に確執を残してしまったから、比呂美にはそんな思いを残して欲しくないと言う想い故か?
比呂美に付き合おうと告白した眞一郎。しかし、比呂美の返事は嫌!それでもめげずに付き合おうと繰り返し、ついにはこれからはずっと隣にいる、とほとんどプロポーズに。
俺はもう泣いている比呂美を見ているだけじゃない。比呂美の涙をぬぐえるから。
そしてエピローグ。三代吉と仲良く店を開ける愛子、就職した純、そして、友達と仲良く走っていく乃絵。
人は本当に大事な人の涙をもらってあげることが出来る。本当に大切な人を想うと涙は勝手に溢れてくる。その本当の涙を知ることは―
最後のあれは乃絵が取り戻した涙だったのだろうか?
・総評
愛子が実は眞一郎を好きだと発覚した上にキスまでしてしまったときにはドロドロの泥沼展開でどうなることかと思ったけど、最終的には大団円。よくぞあの修羅場からここまで持ってきた物だと感心。ヒロインだけでなく、失恋したヒロインにも納得できる救いがあって前を向いて進んでいけるのは素晴らしいよ。
最後まで眞一郎がどちらを選ぶか分からなかったから、もし、最後に乃絵を選んだら比呂美ルートは11話で終了。それ以降はオプションルートとして割り切ろうとさえ思っていた。
ゲームの方とはアナザーストーリーらしいので、乃絵や愛子はそっちでリベンジ、と行かないのは辛いところか。
スタッフの皆様、お疲れさまでした。
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