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2008/01/05

うみねこのなく頃に Ep2

ネタバレにつき、しばし改行。

 
うみねこのなく頃に 第2話"Turn of the golden witch"


"Turn of the golden witch"という副題が示すとおり、ずっとベアトリーチェのターン。
 戦人が「魔女はいない」としていた根拠を潰すため、19人目として姿は現すわ、魔法は使いまくるわ、赤字で語ったことは全て真実というルールで揚げ足取りを封じるわとやりたい放題の挙げ句、悪魔の証明を成し遂げてしまう始末。
 戦人の「ふざけるな、こんな無茶苦茶じゃねえか!?」という叫びに心底同意(--;

 魔法だらけだった今回。これを全部受け入れてしまうと魔法の存在を認めるしかないが、これらの魔法の全ては戦人の前で披露されてはいない。そして、戦人がベアトリーチェに会い、自分の目で確認したのは、第九の晩。

 朱志香の「真実は生者の物」との言葉から解釈するに、死者が見た物の真偽を判定することは不可能。全ては密室に死体があったという結果から推測するしかなく、全ての可能性の中から一番納得できる物が真実だと断定されるに過ぎない。

 今回語られたのは、第九の晩での戦人の質問へのベアトリーチェの答えなのでは?そして、それが全て筋が通り納得できると戦人が認めてしまったから真実になってしまったと。

 そして、その後の宴も、戦人を含め全員が死んでしまうのだから真偽をはかることは出来ない。現場に残された惨状がまるで食い散らかされたようだったから魔女達に食い殺されたと言う可能性が否定できず、納得できてしまうだけ。

 要するに、第九の晩以前については戦人が見た物しか信じられず、それ以降は何も信じられない。かといって全てを否定してしまうと桜座のスタンスになってしまうわけで…あの魔法戦は何らかの事象を暗喩しているのではないか思われる。

 登場人物を個別に書いてみると

・戦人(上位世界)
 ベアトリーチェのチェス盤の対局者として参加。逆転裁判がお気に入り。礼拝堂の密室を打ち破り一旦はベアトリーチェを追いつめるも、絶対の自信を持っていた隠し棚および、認識外の犯人が密室に潜んでいた可能性を完全否定され、親族の中に犯人がいる可能性を否定できなくなった事により敗北。
 魔法を信じず、親族の中にも犯人がいないという矛盾を抱えて自滅したように思えるが、途中に提唱していた、犯人は人間・ベアトリーチェであると言う説はいつの間にか消滅。これこそが戦人の逃げ道にして目指すべき解だと思うのだが、何故放棄したのかは不明。ベアトリーチェに巧みに誘導され失念させられていた?
 元々の戦人の勝利条件は「全ての密室殺人が魔法ではなく、人間の手でも実行可能だと証明する」こと。ぶっちゃけ、本当に魔法で犯行が行われていようとも人間の手でそれと同じ事が出来る可能性があると証明すれば良かったはず。それに自ら「犯人は身内ではない」と付け加えてしまったから「身内には犯行は不可能」だと証明せねばならず難易度大幅アップの上、それをベアトリーチェにつけ込まれることに。

・戦人(チェス盤のコマ)
 自分以外の全てを疑うようになってしまった桜座の姿を見、そして自らもそうなっていたことに絶望。身内を疑う苦悩から逃れるためにベアトリーチェの家具に。悲惨な最期を遂げる。振り返ってみると、身内を疑いたくないと主張しているだけで何もしていない気が。

・ベアトリーチェ(上位世界)
 情報不足、根拠否定、悪魔の証明といった戦人の逃げ道を完膚無きまでに封殺。その上で、戦人の弱点である身内を疑いたくないという心理を利用して屈服させることに成功。
とはいえ、ラムダデルタに言わせればやりすぎで無駄な手が多すぎるため隙だらけらしい。
 一人を百殺す力。死者を何度でも蘇らせて何度でも殺せるらしい。また、その時に死体は必要ない、もしくは一部があれば全体を再構成できる模様。
 どんな賽子の目も手のひらの上を出ない。紗音や嘉音へ与えた選択肢のように巧みな話術で相手が受け入れようと拒否しようと自分の利になるように仕向ける、または相手に拒否できないと知った上で選択を投げかけること?百殺す力とあわせると、何度でも相手の心を殺し、屈服させることが出来るということ?
 彼女のルールは「どう転んでもベアトリーチェ(他人)の利にしかならない選択肢」。それを打ち破れるのは一なる元素=愛によってそれを受け入れる(他人の幸せを祝福する)こと、またはどちらも選択しない(自分の幸せのために他人を犠牲にしない)こと?

・ベアトリーチェ(チェス盤のコマ)
 正体不明。上位世界のベアトリーチェと同一人物かも不明。第九の晩まで戦人はその姿を見ておらず、誰かの変装だった可能性も否めない(親族会議の場で四兄弟の前に現れているため、それはない?)。だが、第九の晩以降は確かに”い”た。また、親族会議以前に紗音や嘉音と会話したベアトリーチェと同一人物かも不明。
 親族会議の席で「悪魔の証明」を成し遂げ、四兄弟及びその伴侶を納得させてしまったらしい。

 最初に姿を現したときの紗音への説明はひぐらしの羽入の設定とかぶる物があり、ひぐらしプレイヤーには容易に受け入れられる物。それ故に悪質なトラップの可能性有り?
 紗音に破壊させた鏡。ベアトリーチェが魔女ならば言うとおりなのだろうが、人間だった場合、どのようなメリットがあるのか?儀式的な意味だけ?
 これを含め、彼女は魔女であるなしに関わらず「魔女が出来ないこと」は出来ないという制約を持つ。
 そのせいで初日に金蔵に会えなかったが、もし会えていたらどうする気だったのか?
 金蔵に対する感情が場面場面でバラバラ。自分がすぐ後ろにいるのに気付いてもらえないことを嘆き、金蔵を哀れんでいたかと思えば、この島に縛り付けたことを恨んでたりとか。

 私見では親族会議以前と第九の晩以降のみ魔女。賓客として訪れたのは人間かなと。

・金蔵
「前回のような無様は曝さぬ!」どうやらEP1の世界を覚えているよう。今回は部屋から一歩も出ずに黄金郷に到ることに成功。また、このことから金蔵は儀式中、部屋から一歩も出ず、誰も招き入れない限り生け贄にされることはない?
 ベアトリーチェ曰く、魔術の才能は皆無。にも関わらず独学で魔術師に到りベアトリーチェの召喚に成功したらしい。
 生まれつき強大な対魔力耐性を持ち、それが魔術師としての大成を妨げたらしいが、結界に関してはベアトリーチェの侵入を拒みきるほど(ただし、魔女が本気になった場合は分からない)
 ベアトリーチェとの再会を望みながら彼女の最初の来訪を拒んでしまったのは皮肉と言うべきか。でも、この時点で会ってしまったら儀式を完遂しようとする原動力を失ってしまうから、これでいいのか…
 紗音に遺言を筆耕させたようだがその内容は不明。

・紗音
 ベアトリーチェに誑かされ社に祀られていた鏡を破壊。譲治との仲を取り持ってもらい良好な関係を築いていたように見えたが…ベアトリーチェの真の目的を知っても譲治への愛を貫き、永遠の愛を誓い合う。家具の力でベアトリーチェに対するも力及ばず譲治と共に死亡。しかし、愛は肉欲と語るベアトリーチェに耳を貸さず、二人の永遠の誓いを守り抜いた彼女は、ベアトリーチェにうち勝ったと言える。
 黄金のブローチの説明を見る限り、このブローチが譲治と紗音の恋愛の進行を早めるきっかけになりこそすれ、これがなければ結ばれることがないというのは完全なブラフだと思われる。鏡の破壊に付いても同様?
「家具」とは魔術によって生み出された人造人間のよう。金蔵はそれに心を与え、そしてそのことにより愛を知ることに。紗音の力は結界に特化。魔法を否定するなら、これは何かの暗喩と思われる。

・嘉音
 朱志香には無関心、と思いきや実は家具である自分が朱志香を愛する資格はないと苦悩していた。朱志香を守るためにベアトリーチェと戦うも先に朱志香を殺されてしまった上に殺された後、死体を消され朱志香殺しの濡れ衣を着せられるなど死してのちも冒涜され続ける。
嘉音を模したベアトリーチェの家具が南條と熊沢を殺害しているが、魔法無しで考えた場合この描写がどういう意味を持つのか見当が付かない。
 かつては黄金郷に到ろうと到るまいと家具から解放されると思っていた。黄金郷に到れば人間と認められ、至れなくても死の安息が待っている?結局、ベアトリーチェの前では死後にも安息はなかった模様。

・譲治
 紗音とデートして指輪も受け取れてもらえた上、左手の薬指につけてもらえて幸せ絶頂。思い残すことはあるまい。でも、ベアトリーチェの言からすると紗音を抱きたかった?

・朱志香
 つるぺったん、魔理沙コスプレで前半パートの話題を総取り。嘉音に自分の気持ちを受け入れてもらえ、彼を守るために自らの体を盾にして死亡。その行動すらベアトリーチェの手のひらの上だったが幸せの中に生涯を終える。しかし、その後、嘉音の死を冒涜し続けるベアトリーチェに苛まれ続けることに。

・真里亞
 ベアトリーチェの弟子として初めからベアトリーチェを信じ、碑文の謎を一人解こうとしていたが、時間切れ。実際にベアトリーチェが現れたことでEP1でベアトリーチェに傘を貸してもらったという言動がますます真偽不明に。今回は元気のないバラには余りこだわっていない。
 母・楼座のことは大好き。だが、自分に辛く当たる楼座を受け入れることが出来ず、その時は母は悪い魔女に乗っ取られていると思いこむことで自己防衛をしている模様。
 英語をすらすら読めるらしい。黒魔術の本を原文で読みたいという欲求故か?
 黄金郷に招かれるが、ベアトリーチェによる「楼座への癒し」のためにリンゴのオーブン焼きにされそうに。すんでの所で戦人に救われた?
 悪いママも良いママもいない。ママは一人だけ。私もママにとってのたった一人の真里亞になりたいとの心の叫びは楼座の心にきちんと届いたよう。これで理不尽に叱られることはもうなくなった?

・楼座
 ベアトリーチェに手紙を受け取ったはずだがそれを皆の前で読み上げたのか、そしてその内容が何だったのかは一切不明。
 金蔵の部屋に向かうとき、背中に黄金の蝶をつけられたようだが、それによる影響は不明。疑心暗鬼の増大?それとも、ベアトリーチェが金蔵の部屋の中に蝶を送り込みたかっただけで、この蝶は金蔵の部屋に留まっていた?
 EP1の夏妃に代わり銃を持ち出し籠城。疑わしき人物をどんどん追い出していくという展開は同じなのに、夏妃に感じたような同情の念は浮かばず、嫌悪感しか感じられないところが人望の無さか…それ故か決闘の栄誉は与えられず。
 嘉音を模したベアトリーチェの家具が使用人達に楼座を疑わせようとしていた意図は?
 第十の晩に異変に気付き、真里亞を連れて黄金を持って逃走しようとするが、失敗。自分の手は黄金や銃を持つためでなく、娘・真里亞の手を引くためにあったことを最後に気付く。
 黄金郷に招かれるが魔女を認めなかったために癒しという名の拷問を受けることに。兄姉達の血肉を食べさせられ、それが真里亞に至り、その心の叫びを聞いて、偽りではない娘への本当の愛を取り戻したらしい。

・留弗夫
 EP1での自分は殺されるとの発言はベアトリーチェに会ったから?
 今回も第一の晩に殺されるが顔は無事のため、本人確定。

・霧江
 魔女の存在は渋々認めた模様。
 今回も第一の晩に殺されるが顔は無事のため、本人確定。

・絵羽
 紗音に散々嫌がらせをした報いからか、今回は第一の晩に死亡。顔は無事のため、本人確定。

・蔵臼、秀吉
 大した出番もなく第一の晩に死亡。顔は無事のため、本人確定。

・夏妃
 EP1で大活躍だった反動からか、今回はあっさり第一の晩に死亡。顔は無事のため、本人確定。

・南條、熊沢
今回もたまたまここにいたから巻き込まれたとしか…第七、八の晩に死亡。

・郷田
 鍵を閉めてもすぐに開いてしまう、扉を押さえていたのにその扉を通り抜けて入ってきたベルゼブブの杭に胸を貫かれて死ぬなど、死の状況描写がもっとも不可解。紗音や嘉音の魔法戦は何かの比喩と思えるが、なまじ人間の取れる行動をしている分返って理解できない。

・源次
 彼も家具である以上、なんらかの特殊能力持ち?投げナイフ?
 命令には絶対服従で紗音達が帰ってこないのに命令を優先したことから、戦人からロボットのようだと評される。彼には心がない?

・ベルンカステル卿
 見ているだけと言いながら、戦人に同情して力を貸していたらしい。しかし、今回、戦人は大敗。しかも、力を貸していたことをベアトリーチェに看破され、はっきり敵に回してしまうことに。その上、ラムダデルタまで参戦で苦戦は必至。
 ベアトリーチェは東洋魔術と相性が悪いようだが、ベルンの力は相性いいはず。羽入を呼び寄せて社と鏡の復活とかどうだろう?

・ラムダデルタ卿
 三四というよりは美代子。何故か沙都子まで混じっている気がするツンバカ。ベルンに負けたのは気の毒になってどこにでも好きに駒を配置して開始して良いと情けをかけたら、ベルンが空気を読まずに全駒を入城させた状態で始めたからだと主張。
…確かに祭囃し編はそんな感じだよな(--;
 全宇宙最強の魔女の座を取り戻すためと言いつつ、ベルンが負けたらベアトに全宇宙最強の座が移ってしまうと危惧。相性の問題でベアトは瞬殺出来るが、ベルンから取り返さなきゃ気が済まないとか何とか言う理由で密かに戦人にアドバイスして立ち直らせる。
 じゃんけんで言えばベアトはグー、ベルンはチョキ、自分はパーだが超パーなのでベルンのチョキに勝てるとか謎の理論を展開。そのパーって別の意味じゃ…

…ここまで書くのにかなりの時間と文書量を使ってしまったので各密室についてはまた後ほど。

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♪夜を渡り行く月に 潮は高く満ちて  うみねこのなく声は 不穏の雲を招く… ☆うみねこのなく頃に  第二話を読了しました。  先に簡単な紹介と第二話の独断評価を書きます。  第一話に関しては、こちら↓をどうぞ。 ★ 『うみねこのなく頃に』  第一話 ....... [続きを読む]

受信: 2008/01/07 22:03

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