ひぐらしのなく頃に解 第二十三話
診療所に戦略的撤退をしはしたが、まだ俺は負けたわけじゃねぇ。最終的にRさえ確保できりゃいいんだ。…こんな時にお姫様は監査役と逢い引きかよ。気楽なもんだ。こっちはあんたのご命令で右往左往してるってのによ。
何?俺宛に郭公から電話だと。この期に及んで何の用だってんだ?
私は捕らえたジロウさんのところにいた。裏切られたときには頭に来たけど、やっぱり私にはジロウさんが必要だった。今ならまだ間に合う…
ジロウさん。私に協力してくださらない?鷹野三等陸佐としてでなく、鷹野三四として頼んでるの。山狗は数億のお金で転んでくれたわ。あなたはいくらで転んでくれるのかしら?
鷹野さん。僕は君の笑顔が好きだ。願わくばその笑顔を作れるのが僕であればいいとすら思っている。僕はいつでも君の味方だよ。だからこそ今の君には協力できない。お金で君を不幸にする計画に協力をしろだなんて僕を見損なってもらっちゃ困る。
君が一番ほしいものがいくらで買えるかを考えてみるといい。
「寂しい人だな、君は」それがジロウさんの返答だった。その刹那、R発見の報が入った。もう時間切れだ。残念だけれどこれが最後のおしゃべり。さようならジロウさん。あなたの名前は私と共に5年目のオヤシロ様の祟りの犠牲者として刻まれる…そして、永遠に闇に葬られる事になる…
くくくく…おいでなすったねぇ。雛見沢、それも沙都子の本気トラップのたんまり詰まったこの裏山で個にして最強、揃えば無敵の我が部活メンバーに挑んだ愚をたっぷりと思い知らせてあげるよぅ?
沙都子のトラップマップをざっと見て冷や汗が出る。よくもまあ、ここまで徹底的に配置したもんだね。そして、その全てが連鎖トラップで一回嵌れば確実に戦闘不能ときたもんだ。いいね、沙都子!思う存分使わせてもらうよ!!
…こっちは任せておきな、詩音。悟史を助け出すんだよ。
お姉たちが山狗を引きつけている隙を突き、私たちは診療所の地下に潜入した。手薄になったとはいえ、それでもセキュリティルームには人が詰めている。ここの制圧が最大の鍵だった。気付かれる前に一気に制圧したかったが、初手で攻めきれず警報を鳴らされてしまった。え?鎮圧ガス?監督、そんな重要なこと忘れてないで下さいよ!!葛西のおかげでどうにかなった物の…
私は悟史君の下に走った。しかし、悟史君は…監督、悟史君は生きてるんだよね!?
悟史君は末期発症したあの日からずっとここに拘束されている。いや、拘束せざるを得なかった。今の彼は強烈な疑心暗鬼に囚われ、目に映る全てを敵と認識し、襲いかかってくる。詩音さんやおそらく妹の沙都子ちゃんであろうとも…
でも、私は誓います。必ず悟史君を治すと!最近ようやく脳波に良い兆候が見えてきたんです。悟史君は必ず雛見沢に帰ってきます。あの日渡せなかった沙都子ちゃんへの誕生日プレゼントであるあのぬいぐるみを持って!だから、その日まで待っていてくれますか、詩音さん…
赤坂さん達に救ってはもらったが、事態は好転したとは言えなかった。電話が通じない。おそらく山狗の工作だろう。番犬の出動要請には興宮まで行かなければならない。もちろん山狗は道路を封鎖しているだろう。おそらく対戦車砲付きで待ちかまえているはずだ。まだ休むわけには行かない。
悟史君を置いていくことは忍びなかったが、これが終わればいつでもお見舞いにこれる。また来るからね、悟史君。こっちは成功したよ。お姉!
圭ちゃんとレナが遊撃部隊として時には各個撃破、時には囮となってトラップに誘い込み、または発動させ着実に敵の数を減らしていく。敵は神出鬼没の二人と無数のトラップで心身共に消耗しているはずだ。そろそろ頃合いだね。奪ったインカムで心理戦をしかける。圭ちゃんが口先の魔術師の本領を発揮するのは当然として、羽入も結構やるもんだね。地から響くような神の声に正直肝が冷えたよ。ともかく、これでもう相手は通信を使えない。さて、どう出てくるか?私としては撤退を勧めるね。まともな指揮官だったらそうするはずだよ?
山狗は事実上、既に壊滅状態だった。出来るのはせいぜい負傷者を背負って撤退すること。これ以上進めばそれすらも出来なくなる。しかし、お姫様は突撃しろと言う。我らが指揮官は我らに死ねと仰せだ!そんな時に新たな連絡が入った。診療所が襲撃されて富竹を奪還されただと!?どうやら今後の身の振り方を考える必要があるらしい。
前方に道をふさぐバリケードとワゴンが見えた。山狗の封鎖線だ。おそらく対戦車砲がどこかから狙っている。だが、ここは強行突破だ!私は更にアクセルを踏み込んだ。
以下、感想。
話の筋を追うのが精一杯で細かい…いや、普通の描写すら疎かになってるよなぁ…明らかに尺が足りない。次回が最終回なんて信じられないよ?
丸太に乗るとかあの辺の中途半端なギャグ描写は止めて欲しかった。沙都子のトラップの凶悪さが全く伝わらないよ?あの後に当たり所が悪かったら死んでると言われてもなぁ…
電話線切断…って、そんな無茶な!証拠残りまくりだろこれ?あとで全部交換するのか?
入江、そんな重要なこと忘れてるんじゃない!!これじゃロックだけ開けてそのまま避難してた方がまだマシだったじゃないか(--;
セキュリティルーム制圧戦はグダグダだったなぁ…ちっとも緊迫感がないし。葛西がドス効かせてどうにかなるなら初めからそうしろよ…
悟史、置いてくの?顔見るためだけにこんな危険を冒したのかよ…まあ、詩音の動機はそれなんだろうけどさ。
そして、メインのはずの富竹救出はいつの間にか達成(--;
圭一と羽入の怪通信は良かったかな。今までの世界での惨劇で培った断末魔と羽入の鬼神モード全開は臨場感たっぷりだったし。
以下、ネタバレ愚痴モードなので白字反転(--;
鷹野の実質逆プロポーズ削除。まあ、羽入の正体の件と同じで鷹野もギリギリまで悪役に徹しさせようということなんだろうから、演出意図としての削除ということで。
今から考えると、5年目の祟りを自分と富竹としたのは擬似的な無理心中と思えなくもない。二人の名は祟りの犠牲者として並んで記録されるわけだし。これも鷹野の愛だったのかも?
沙都子VS雲雀13戦削除。これはたっぷり時間を使った心理戦だからこそ意味があるわけで、中途半端にやるくらいならやらない方がマシ。ということで削除は仕方がないというか納得。まともにやったらパート丸ごと使いそうだし。
ソウルブラザー・イリーの究極奥義・固有結界メイド・イン・ヘブン削除。は仕方ないけど、代わりに少しは活躍させてあげようよ…これじゃタダの役立たずだ(T-T)
葛西自慢の装甲ベンツ…じゃないよね?これ。二人とも死亡か?
どう考えても尺が足りないんだが…次回冒頭、いきなり彼の活躍はカットか?最後も凄まじいダイジェストになりそうで不安。DVDで23,24話は45分とかにしてくれない物か…
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