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2007/10/28

ひぐらしのなく頃に解 第十六話

 僕はただ、見ているだけだった。

 雛見沢ダム建設説明会で、計画撤回に村の団結を求めるお魎と、保証金が欲しくて立ち退きを是とする沙都子の義父の対立にみんなが真っ赤に染まっていったときも。

 沙都子がL5と判定されて解剖されそうになっていたときにも。

 悟史が沙都子をかばうことに疲れ果て、神経がすり切れる寸前まで追いつめられていたときにも。

 入江の雛見沢症候群の病原体は生体からしか検出できないのではないか?との推測を聞いた鷹野がそのための生け贄を捜し始めたときにも。

 初めは監査役のご機嫌取りのつもりだったろう鷹野が次第に富竹自身に興味を持ち、その人柄に惹かれ始めたときにも。

 そして、雛見沢連続怪死事件、通称「オヤシロ様の祟り」…その全ての始まりのあの夜にも。

 ごめんなさい、ごめんなさい。ただ見ていることしか出来ない僕に出来るのは謝ることだけ。たとえそれが沙都子の耳に届いていたとしても…僕の罪は滅ぼせない。

 見ているだけでは、謝るだけでは僕の罪は決して赦されない。だから、僕も戦おう。今度こそ、信じる心が運命を打ち破れるのだと信じて。

 その最初の鍵を握る「彼」がもうすぐやってくる…その時こそ、最後の戦いの始まりなのです。


 時系列順になっていないので原作やっていてもちょっと混乱しかけるところが(^^;

 北条家、村八分のきっかけ。これはダム戦争初期の話。暇潰し編より前。
 沙都子の義父(鉄平の兄)の話も間違ってはいないんだよな。立ち退きを受け入れる権利も確かにあるわけで。でも、国に対抗するには村一丸の団結が必要と考えるお魎はそれを認めるわけにはいかず。それ以上にここで裏切り者を認めては統率力を疑われかねないという園崎家のメンツに関わる強迫観念じみた考えに後押しされて、その迫害は厳しいものに。
 でも、鉄平兄も生活の苦しい村人達のために退くことは出来なかった。と考えると鉄平兄って人格者だよなぁ。

 入江診療所に担ぎ込まれる沙都子。この後の悟史の追いつめられ具合から見て4年目の祟り直前?沙都子が最初にL5発症を確認されたのは2年目の祟りの直後。この当時はまだ発症を抑える注射は未開発でL5になってしまっては手の打ちようのない状態。なら解剖して今後の研究の役に、と考える鷹野と、どうにか救いたいと考える入江のスタンスの違いが明らかに。

 誤解されているけど、L5になった時点で末期発症なので富竹のように首をかきむしって死ぬか、疑心暗鬼に脳を焼かれて廃人になるのが普通。惨劇を起こしている時点ではまだL5には到っていない。沙都子のL5はその中で例外中の例外。それだけに鷹野にとっては貴重なサンプルだったり。

 追いつめられて、入江に本音を漏らす悟史。それはもちろん兄としては考えてはいけないこと…ではあるけど、彼も人間。そして、まだ子供。限界というものがあるのも当然で…そして、それを救うことも、救いの言葉すら満足にかけられない入江の苦悩もきっと、相当なものだったに違いない。

 鷹野と富竹。富竹が鷹野の色仕掛けにあっさり乗れるような人間だったらまた今後の展開は違っていたんだろうなぁ…

 ダム現場で起こった事件。飲酒禁止の事務所で飲酒していた作業員を咎めた現場監督が返り討ちにあい、遺体をバラバラにされた。しかし、その真相は…

 発症した現場監督に襲われた作業員達は現場監督の異常な攻撃性に怯え、5人がかりで惨*。そして、作業員のリーダー格もまた発症し、疑心暗鬼から、遺体をバラバラにして各自に持たせ口止めにするという暴挙に。

 事件そのものは罪悪感に駆られたその内の一人の自首によって明るみに出たが、右手を持って逃走したリーダー格は鷹野の命で発症者を捜していた山狗に捕らえられ生け贄第一号に。そして、そうとは知らない大石は「おやっさん」と慕っていた現場監督の無惨な姿に、暗躍しているであろう園崎に復讐を誓う。この大石の思いこみが、後に起こる事件を「雛見沢連続怪死事件」として結びつけていく。

 梨花の大失敗。そして魅音への相談。
 自分だけアメをもらえて悪いと思って分けてあげようとした。沙都子を思ってしたその行動が沙都子を更に傷つけてしまったと後悔に駆られる梨花。
 それに明確に答えられない魅音。魅音自身、北条家を目の敵にしている園崎の人間。そして、梨花と同じく村人に優遇してもらえる立場。そんな自分が手を差し伸べても、きっと沙都子は憐れみとしか受け取らないに違いない。魅音には沙都子の気持ちもよく分かっていた。自分はかつて詩音だったから。明確に差別され、無視される辛さも悲しみも、そんなときに受ける憐れみからの施しがどんなに自分を惨めに感じさせるかも…だから何もしてあげられない…村のしがらみに囚われない、純粋な沙都子の味方。それが現れることを待ち望むくらいしかできない自分に対して無力感に苛まれる。

 でも、梨花は羽入から聞いていた。「彼」がやってくることを。だから、魅音に告げる。「彼」がやってくると。そしてみんなで力を合わせて村の悪弊を打ち破れるのだと。

 以下、ネタバレ白字反転。

 カケラ紡ぎ。百年以上の間、羽入が挑み、そのあまりにも膨大で気の遠くなるような煩雑な作業の末に諦め、「いつか起こる幸運」に身をゆだねてしまった、理想の雛見沢を作り上げるための因果律の取捨選択による新たな世界の創造。
 その作業に羽入は再び挑む。鷹野の強大な意志によって構築された運命の袋小路を打ち破るために。

 原作の記述だと羽入は雛見沢症候群に感染している者の怒りの感情を血のような赤色の濃さとして認識できるよう。更にどうもここで羽入が言っている「みんな」とは寄生虫をさしているっぽい。羽入は元々は女王寄生虫だったのか?とも思えるが明確な記載無し。
 人間の子孫を残してるんだから寄生虫そのものではなく寄生虫と共生している一族だったんだろうと思うけど…

 沙都子がL5に到っても末期発症を迎えないのは女王感染者である梨花の側にいることが多いことに関係しているんだろうか?悟史という、自分を絶対に守ってくれる存在が居ることも心の支えになっているのかも。

「彼が事件を起こしたのか、病気が起こさせたのかは分からない」
 それは入江が医者を志すきっかけとなり、特に脳神経関連の研究に熱意を向ける原動力。このカケラは紡いでくれるんだろうか?

 Cパートの梨花はおそらく何回かループを経験しているのだろうけど、皆殺し編後の梨花ではない、カケラ世界の梨花の一人。いずれループしてきた梨花に上書きされることに。それに現在進行形でカケラを紡いでいる皆殺し編後の羽入が受け答えしているからなんかややこしいことに。それともこの羽入もカケラ世界の一羽入なのか?

 原作でも羽入とプレイヤーが協力してカケラ紡ぎをするという形なのに、カケラを覗いた感想を述べているのは梨花っぽいんだよなぁ…それともあれはカケラの魔女・ベルンカステル卿なのか?

 羽入の過去と一族、そしてカケラ世界に関しては原作でもおそらく意図的に曖昧な記述がされているから謎は深まるばかり。

 次回、分譲地下見はやってくれるかなぁ?部活結成も見たいし…あと、富竹と鷹野のラブラブな日々をどこまでやってくれるのか(笑)

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