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2007/05/01

ひぐらしのなく頃に祭 偽TIPSその13 澪尽し編1

 澪尽し編をクリアしていないとネタバレが実に危険性なのです。そうなったらかわいそかわいそなのです。
 未来を事前に知るということはその未来を体験する楽しみを失うと言うことなのですよ。






あなたがいたから
 私は今まで頑張ってこれた。
あなたがいたから
 私は今まで戦ってこれた。
あなたがいたから
 私は今まで生きてこれた。

あなたがいなくちゃがんばれない。
あなたがいなくちゃ戦えない。
あなたがいなくちゃ生きられない。

あなたはどこに行ってしまったの?
                                    Frederica Bernkastel

 数え切れない繰り返しの末に、私はついに私を殺す犯人に至ることが出来た。そして、その記憶の継承に成功した。だが、それはようやく戦うべき相手の姿が見えただけに過ぎない。決して有利になったわけではない。こちらの不利が一つ減っただけに過ぎないのだ。

 鷹野、山狗、そして「東京」…私たちが戦い、打ち破らなければならない敵はあまりにも強大だ。しかし、みんなの力を合わせれば、きっと奇跡は起こせる!必ず打ち破ることが出来るんだ!!それを信じよう。

…そう思っていたのに。私の隣にあの子がいないなんて。羽入…あなたはどこへ行ってしまったの?

 羽入は辛い物が苦手だ。キムチを食べればきっと、いつもみたいに飛んで来るに違いない。
…来なかった。

 懲罰用じゃ足りなかった?なら処刑用ならどう?謝るなら今の内よ?
…来ない。

 ゴメン、謝るから。ほら、あなたの大好きなシュークリームよ?美味しいでしょ?
…出てきてよ。

 ワインに手を伸ばす。どうしたの?早く止めてよ。そうしないと…
ワインを思う存分堪能する。こんな事は初めてだった。でも、ちっとも嬉しくない、美味しくない…どうして?どうしてなの羽入?

 羽入がいない世界。そんなのは初めてだった。生まれたときからずっと一緒で、いて当たり前の存在。空気や水のように、ない事なんて思いもしなかった存在…

 私たちの力は尽きかけていた。もしかして羽入は力を使い果たしてしまったのだろうか?そして消えて…いや、違う!そんなことは信じない!あの子のことを知っているのは私だけ。なら、私が羽入の存在を信じずに誰が信じると言うんだ!!

 でも、羽入に再会出来ないままこの世界で殺されたら、私一人では時を巻き戻せない。運命に屈し、私は本当の死を迎える。

 それに思い当たって、私は一挙手一投足にすら恐怖を感じるようになっていた。間違ったら、もうやり直せない。慎重に行動しなければ。まずはこの世界を見極めなければいけない。そう思えばそう思うほど消極的になって、私は震える手でサイコロを握りしめたまま、それを振る勇気も持てずに、ただただ世界を傍観して過ごした。

 今の私を見て羽入はどう思うだろう。私が傍観に徹してくれて嬉しい?バカ言うな。このままただ死ぬのを待っているなんてゴメンだ。今は機を窺っているだけなんだ。機が熟せば…それはいつやってくるというの?傍観してればやってくるなんて都合のいいことが有るわけがないじゃない…

 想像の中の羽入に反発して私は顔を上げる。今出来ることは何か?

 鷹野のことを仲間に打ち明ける。それだけなら難しい事じゃない。難しいのはその先。信じてもらうことだ。いや、仲間達なら信じてくれるかも知れないが、敵の事がよく分からない内に教えて、やぶ蛇になったら目も当てられない。

 それに、知らなければ標的になることもない。知らない内は仲間達の安全は保証されているのだ。そして、知らないままならみんなは私が死んでもその先を生きていけるかも知れない。そう考えると前の世界では私はみんなを道連れにしてしまった…みんなを殺してしまったのは私なのかも知れない。胸が痛む。

 なら、単身で鷹野のことを探る?ダメだ。あの鷹野のことだ。普段と違う行動をすればすぐに気取られる。入江や富竹は?明確な証拠がない限り難しいだろう。それどころか私が発症したと思うかも知れない。そうなれば鷹野の耳にも入ってしまう…

 私の訴えが信憑性を持つのは富竹が死んだ後。でも、それでは遅いのだ。富竹の力も必要なんだ。死なせるわけには行かない。結局、八方塞がりだった。

 思考が堂々巡りに陥って、憂さ晴らしにワインに手を伸ばす。その繰り返しで、私は10日も無駄に過ごしてしまった…

 クラス全員の入部をかけた缶蹴り大会。初めは楽しい物かと思っていたそれは、あっという間に地獄絵図と化した。本気でやるのは構わない。これは入部試験なんだから。でも、魅音の態度は何なんだ?そして、諦めきった表情の下級生達も。こんな不愉快な時間、早く終わりにして欲しかった。そんなとき、圭一が立ち上がったのだ。

 あんなに憂鬱だった時間を、圭一はあっという間に蹴散らしてしまった。ただ傍観して、じっと耐えていた私と違い、圭一は自らの力でそれを打ち破ったのだ。この世界でも圭一は圭一だった。そんな圭一にどうして私が力を貸さずにいられようか?
 そして、この世界でも魅音はやっぱり魅音だった。みんなのためにあえて非情に徹するのはいい。敵を騙すにはまず味方からとも言う。でも、やりすぎだ、加減を知らな過ぎる。

 そう思っていたら、レナと沙都子は知っていて、しかもこれは圭一のテストでもあったんだという。ならどうして私に一言も…そうか。ずっと保健室で寝ていた私に話す機会がなかったのか…でも、やっぱり自分だけ知らされてなかったというのは少し寂しかった。

 圭一が部長に、委員長になる世界。それどころか魅音の許嫁なんて言われている。こんな世界は初めてだった。今までの私ならイレギュラー続きに諸手をあげて喜んだに違いない。しかし、ここが最後の世界なのかも知れないと思うと、とてもそんなこと言っていられない。初めてと言うことは結果も分からないと言うこと。致命的なミスをしてももう取り返しがつかない…

 いつまでも終わらない宴会を抜け出して物思いに耽っていると圭一がやってきた。圭一の問いかけに感情的になって、私は思わず魔女の顔を見せてしまった。圭一が戸惑わないわけがない。しかし、それでも圭一は私を信じると言ってくれた。もちろん、私だって圭一を信じたい。でも、その勇気が持てない。お願い、圭一。私を信じさせて…

 その機会はすぐに訪れた。私にあの奇跡をもう一度見せて…しかし、圭一はそれを拒否した。例え一時でも沙都子を危険にさらしたくない。その気持ちは私だって同じだ。でも、これはルールZを打ち破るためには必要なイベントなんだ。結果的にこれは沙都子のためなんだ。そんな私の思いこみを圭一は打ち砕いて見せた。あれはあの時の解の一つではあったが、決して最高の解ではなかったのだ!

 それに続き、私は圭一と共にレナがルールXに飲み込まれる危機を回避した。その中で、この世界の圭一が、ルールXを初めて打ち破ったあの奇跡の圭一の記憶を受け継いでいることを知った。もう二度と出会えないと思っていたあの圭一が再び目の前にいる…こんな奇跡があるなんて…しかも、圭一は、100年かけても成長するどころか、諦観の念を降り積もらせていた私と違い、その記憶を活かし、更なる成長を遂げていたのだ。

 あぁ。この圭一と一緒なら私はきっと運命を打ち破れるに違いない。そう、金魚すくいの網のように簡単に!もちろん、圭一だけじゃない。みんなの助けも必要だ。奇跡はみんなの力を結集してこそ起こせるのだ。残る問題はいつ打ち明けるのか?今はまだ情報が足りない…

 今頃になって、鉄平が帰ってきた。そんなバカなことがあってたまるか!私は村中、沙都子を探し回った。村人はいつも通り無関心。沙都子が連れ去られるのを黙って見過ごしたに違いない…そう思っていた。しかし、今回は違った。みんな沙都子をかばってくれていたのだ、それでも、力が足りず…私の方こそ村人を信じていなかったのだ。ごめんなさい…

 沙都子を1分1秒たりとも鉄平の下にいさせたくなかった。だから私は鉄平に挑んだ。奇襲は成功し、沙都子を連れて逃げるだけだった。なのに、仲間がいるなんて…

 鉄平の暴力が私を襲う。躊躇も手加減もまるでなかった。こんなものを沙都子はずっと耐え続けていたというの?実際に受けてみて、初めて実感したそれは想像の中のそれなど足下にも及ばなかった…私はこれを看過しようとしていたの?私はバカだ。沙都子のため、最善手なんてお為ごかしで私は何度沙都子を見殺しにしていたんだろう…鉄平に打ち据えられる体よりも心の方が何倍も痛かった。

 警察がやってきたおかげで鉄平達は逃走した。これで沙都子は救われたはずだった。なのに、なんて言うことだろう…鉄平の捨て台詞が沙都子の心を打ち砕いてしまったのだ。

 眠り続ける沙都子の件は入江に任せるしかなかった。沙都子と共に最後かも知れない綿流しを過ごせないのは残念だったが…いや、最後にしないために私は努力しなければいけないんだ!

 肝心なときにいない赤坂がここにいる。しかも、武器となりそうな情報を持って。これは間違いなく追い風だ。まずやらなければならないことは目前に迫った富竹の死の回避。鷹野を信頼しきっている富竹を説得するのは至難の業だ。だから、富竹に情報を流して富竹自身に疑惑を持ってもらう方法をとることにした。あとは富竹自身の能力を信用するしかない。どうか、陰謀に気付いてそれを回避して、富竹…

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