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2007/04/22

ひぐらしのなく頃に祭 偽TIPSその11 皆殺し編1

 皆殺し編をクリアしていないとネタバレが危険性でにゃーにゃーなのです。そうなったらかわいそかわいそなのです。
 特にここから先は一言一句の全てがネタバレとなるわ。うかつに踏み入れるとあなたは酷く後悔することになる。悪いことは言わない。皆殺し編をクリアしてないならお帰りなさい。





今回の井戸の中は井戸水で満ちていました。
 見上げると井戸の淵は手を伸ばせば届きそうなほど近くに見えました。
これならきっと。そう思って壁を登り始めました。
 その壁は面白いほど順調に簡単に登っていけました。
だから油断していました。目を瞑っていても大丈夫だなんて。
 手を滑らせ、足下が崩れた時、私は始めて気付きました。あんなにあった井戸水が枯れていることに。
井戸の底に叩きつけられて、激痛に苛まれる私に蛙の王様は言いました。きっといつか井戸水が満ちあふれる日が来ると。
 それでもなお、井戸の外から注ぐ光はあまりにもまぶしくて。気付けば私はその光に手を伸ばしていたのです。
                                    Frederica Bernkastel

 私たち「古手梨花」を昭和58年6月に閉じこめる3つの錠前・ルールX、Y、Z。罪滅し編の世界で圭一の起こした奇跡によって、ついにその一つ、ルールXは打ち破られた。この奇跡の圭一と一緒なら…そう思った矢先、結局、その希望は儚く消えてしまった。

 しかし、それでもルールXが打ち破られたという事実は変わらない。だから私は今出来うる全力を注ぎこんで今までで最高と自負出来る新しいカケラを紡ぎ上げた。あとはこの世界での梨花の頑張り次第。
 今度こそこの運命を打ち破れるよう、あなたも応援していてね?

…ここは?そうか、私はまた…
 この世界の今までの梨花との記憶が繋がらない。頭が痛い…そうか、あそこから落ちたのか。みんなが集まってくる。年相応の古手梨花に、ボクに戻らなきゃ…
川⌒ヮ⌒| にぱ~☆

 圭一は何も覚えていなかった。当然ね。そんな簡単に奇跡が起こるなら私はとっくにこの袋小路を脱出しているはず。大丈夫、もともと期待なんかしていない。絶望なんてしてないわ。

 魅音のゲーム大会…魅音が強固な意志で組み上げたこのイベントにイレギュラーはあり得ない。酷く憂鬱…なんてことを思っていたら沙都子とのコミュニケーションに失敗した。なんて事だ。沙都子とのコミュニケーションは例え、結果が分かっていても、とても楽しいものなのに!

 意外にも圭一が私の憂鬱な気持ちを看破した。でも、あまりにも無邪気に笑うので、圭一に私の気持ちを知って欲しくて「予言」をしてみた。初めは信じてなかった圭一も、私の予言が次々に実現するのを見て、面食らい、そして閉口…するはずだった。しかし、圭一はあろうことか、運命を覆して見せたのだ。そして、私の運命すらもいとも簡単に…

 ゲームの種目が変わったなんて、とても小さな事。でも、私には今まで、そんな小さな事すら変えられなかったのだ。それなのに…

 それどころか、圭一は魅音に人形を渡すことに成功した。圭一が魅音の女の子の部分を理解しただけでは惨劇は防げなかった。魅音も意地を張らずにそれを認める必要があった。それがついに実現した。圭一は、また運命を覆したのだ。これで少なくとも私が詩音に殺されることも自殺しなければならなくなることもなくなったはず…

 あぅあぅ。きっと、今までの不運の分を取り返しているのですよ。悪いことがあった分、良いことがなければ平均にならないのです。

 そうね。この世界は幸運に満ちあふれている。私だけじゃない仲間達もだ。あの奇跡の圭一ほど明確にでないにしろ、みんな以前の世界の記憶が心の奥底に残っているようで、致命的な選択を避け続けている。こんな理想的な世界、今までなかったし、今後もあるなんて思えない!

…梨花、余り期待をしてはダメなのです。なるようにしかならないのです。

 今度こそ、私はこの運命を打ち破れるんだ。ここで全力を尽くさずにどこで尽くすというのか!?私の持つ希望のコインの全てを賭けよう。

 梨花…

 さあ、始めるのですよ。古手梨花、一世一代の頑張り物語を!!

…もうダメだ。

 北条鉄平が帰ってきてしまった…なんて事。あまりにも順調すぎてすっかり失念していたのだ。これはさいころの1なんて生やさしい物では決してない。圭一の起こした奇跡が10だとするのなら0…それも掛け算でだ。今まで積み上げてきた幸運なんて、全てが水泡に帰したのだ。
 いや、それどころか-1なのかも知れない。今まで積み上げてきた幸運は全て不運に反転する。希望のコインを全て失った私にはもはやどうすることも出来なかった。ゴメン、羽入。あなたの言っていたことは正しかった…

…この世界は「奇跡」ではないのです。あくまで「幸運」の積み重ね。だからまたいつか巡ってくるのです。それまで頑張りましょう、梨花…

 散々、私と沙都子をモルモットに恩恵を受けてきたはずなのに、いざとなったら入江も鷹野もまるで役に立たなかった。お前らに少しでも期待していた私がバカだった。自分たちの立場と実験動物の命なんて秤にかけるまでもない…か。だから、お前らはろくな死に方が出来ないんだ!

 最早、私はこの世界に一切の希望を失った…そのはずだった。でも、圭一は諦めていなかった。すっかり諦めた私に圭一は言ったのだ。運命なんて金魚すくいの網よりも薄い。だから簡単に打ち破られると。
 実際、圭一は前の世界でルールXを打ち破り、この世界でも幾度もそれを私の目の前で証明して見せてきた。圭一を信じよう。あの奇跡の圭一が勝ち取った万能の鍵―仲間を信じ合い、相談しあうこと。それを実践しよう。

 やり直せばいいなんて考えていたから、私は今まで簡単に諦めてしまっていたのだ。圭一達には、この世界しかない。だから決して諦めたりしない。ならば私もこの世界を最後にしよう。全力を尽くせば、例え結果がどうであっても後悔はしないから。

 あぅあぅ。ダメなのです、梨花。きっとこの世界以上の素晴らしい、幸運に恵まれた世界がきっとあるのです!それまで僕と一緒に頑張りましょうです!!

 その考えがダメだというのよ、羽入。全力を尽くさないから私たちはこの運命を打ち破れない。どうしてそれがわからないの!?

…僕は梨花の傷つく姿を見たくないのです。どうして分かってくれないのですか?

 羽入は私よりもずっと永い時を生きている。だから羽入の方が正しいのかも知れない。でも、私はもう後悔はしたくなかった。ここで全力を尽くさなかったら、私はきっと後悔する。あの時あぁしていればなんて、悔いるのはもうまっぴらだ。

 沙都子を捕らえていた物。私は今までそれをすっかり勘違いしていた。鉄平でも腰の重い児童相談所でもない。それはもっとも古く錆び付いた鍵、ルールZだったのだ。それは正体を現すと同時に魅音と知恵の心を砕いてしまった。
 しかし、魅音の口から語られた事実は、ルールZの強大さを示すと共に突破口をも示したのだ。

 村にしがらみのない圭一は仲間達と共に村の年寄り連中を論破し、お魎と直接対決を演じることでルールZを打ち破ったばかりか、味方にすら付けてしまった。今まで、私を捕らえ続けていたそれが私たちを支える追い風になるなんて!まさか、こんな世界があるなんて!!

 私たちの伸ばした救いの手を沙都子はついに掴んでくれた。決して打ち破れないと思っていた運命を圭一はまたしても破って見せたのだ。いや、「運命」なんかじゃない、「出来事」だ。そして、このことは、「万能の鍵」が私たちの手にあること、それを使うには、仲間達みんなの力を結集し、手を伸ばしあうことが必要だと私に教えてくれた。

 一人でふてくされて手を伸ばそうともしなかった私がこの袋小路から抜け出せなかったのは当然だったのだ。奇跡は起きるのを待つ物ではなく、みんなの力を結集して起こす物!それが分かった今、私はもう諦めたりなんかしない。

 数多の世界を通じて、たとえ覚えてはいなくても仲間達は成長していた。ならば私も成長しなければならない。魔女ではなく古手梨花として!

 残る錠前はルールYのみ。絶対に打ち破ってやるんだ!そのためには、まず私を守る盾、富竹と鷹野を守らなければ。二人の死という「起」が起こらなければ私の死という「結」には至らないかも知れない。全力を尽くそう。後悔しないために!

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 『ひぐらしのなく頃に祭r』 ですが、 『皆殺し編』 を終え、 『澪尽し編』 に入りました。  その記事は 『続きを読む』 のすぐ後に書きます。  アメリカの大学の研究チームがティラノザウルスと鶏が実は血族だという研究結果を発表しました。  その記事にはこ....... [続きを読む]

受信: 2007/04/24 00:38

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