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2007/03/25

ひぐらしのなく頃に祭 偽TIPSその8 目明し編

 目明し編をクリアしていないとネタバレの危険性があるのです。そうなったらかわいそかわいそなのです。
 祭具殿に入ってもオヤシロ様は怒らないのです。ただ、猫さんが怖がるだろうから迷い込まないようにしてあるだけなのです。

私の花を盗んだのは誰?
 その犯人を私は捜す。
私の花を傷つけたのは誰?
 その犯人を私は裁く。
私の花壇を枯らしたのは誰?
 それは私。世話を忘れた私自身。
                                    Frederica Bernkastel

 彼女たちはお互いがお互いのコピーで、全く同じ存在であると思っていた。何故、周囲が自分たちを区別しようとするのか分からなかった。だから、区別に対して必死に抵抗し、対等であろうとし続けた。
 しかし、ある日、その内の一人に明確な印が刻まれてしまったことで、魅音であると同時に詩音だった彼女たちは魅音と詩音という別の存在として生きていかなければならなくなった…

 一生日陰で生きていくことを強要された詩音。彼女にとって悟史は太陽そのものだった。魅音と偽って日向に出られるほんのつかの間の逢瀬が彼女の全てになった。

 そして、その太陽が消えてしまった時、彼女は必死にそれを探し求め、消してしまった犯人を追い求めた。日はまた昇る。彼女はそれを信じなかった…

 魅音としての喜びも詩音としての悲しみも二人で分かち合おうという二人の間の約束。魅音はだから、詩音に圭一とのことを打ち明けた。悟史を失った詩音がそれをどう思うかを失念していたと言われれば否定出来ないが、魅音は詩音を信頼しきっていた。

 片や、詩音は自分の知らない「頭首としての顔」を持ってしまった魅音の全てを信用しきれずにいた。それでもそれ以外の部分では魅音は自分と同じ思考をするはず、という根拠のない信頼だけは持ち続けていた。

 魅音も詩音もお互い、自分がどんな行動をしても相手は自分の真意を理解してくれている、そう思いこんでいた。既に自分たちが個性を持った別の存在になっていることを頭では理解していたが、それでも無意識のうちにそれを期待していた。そうしている内に二人の間に生じた齟齬は累積し、もはや修正出来ないほどの物になっていた…

 魅音の方が相手への依存度が高い。詩音がそう評するように、何も言わなくても相手は理解してくれる、という思いは魅音の方が強かった。詩音のために冷徹な頭首の仮面をかぶってケジメを執行した。それが最善だと思ったから。しかし、それが詩音に不信を植え付けてしまった。魅音にとっては自分の弱さを隠すために付けた仮面が詩音にとっては恐怖の象徴になってしまったのは皮肉としか言いようがない。

 監督が言っていた、早く大人になろうとすることで生じる歪み。それは、悟史の事だけでなく、早く自他共に認められる次期頭首になろうと背伸びをしていた魅音に対する言葉だったのかも知れない。

 結局、相手を無条件に信頼しすぎた魅音と、魅音を信じられなくなった詩音の違いが惨劇を呼び寄せてしまった…

 それでも、詩音の言動を見てみると彼女は最後まで平等にこだわり続けていた。
詩音だけ好きな人が生きているのはずるい。
私の悲しみを思い知れ。
魅音だけ生きているのはずるい…

<皆殺し編準拠ネタバレ注意ここから>
 僕はずっと詩音の後ろにいた。そして、ただ見つめ続けていた。僕は何もしない。ただ、傍観しているだけ。彼女が幸せを感じているなら、僕を悟史だと思って話しかけてくるのもかえって楽しいことだった。でも、僕の気配はおろか、感情まで察することが出来ると言うことはつまり…
 彼女を見守ることは僕のせめてもの償いだった。

 祭具殿に入って以降、彼女は僕を悟史と認識しなくなった。圭一を巻き込んだことに僕が不快感を表したことに彼女は敏感に反応したのだろう。悟史に見捨てられた。そう彼女が思ってくれるならそれはそれで本望だ。

 梨花を殺してからの彼女はもう無茶苦茶だった。無茶苦茶と言えば、梨花もだったが。自暴自棄にも程がある。あのまま詩音に捕らえられればいつも通り責め殺されるだけではあったが、それでもあそこまでする理由は…僕への非難もあったのだろうか?
 この後起こる沙都子の死を教える事が出来たなら、結末は違った物になったのかもしれない…

 僕の役目は赦すこと。決してあなたを責めたりしない。あなたを責めさいなむのはあなた自身の心。そして、もう一人のあなたの役目だから…
 あなたが謝るのなら、僕はあなたを赦そう。そして、次の世界では大切なその約束を忘れないで…

 詩音が悟史を想う意志の力で強固に組み上げた綿流し・目明し編のカケラの世界。故にこのカケラは「最多の可能性」となり、「彼女」の組み上げた世界を打ち破りすらした。
「彼女」の組み上げた世界にすら屈しかけている「古手梨花」が詩音に挑んだところで殺されるのは、今から思えば必然だと言えるわね。

 そして、強固な意志で構築された世界故にそれを打ち破るのは容易なことではない。人形がフラグなんて考えた私は甘すぎた。その程度の誤差はあっという間に修正されてしまう。

<皆殺し編準拠ネタバレ注意ここまで>

 起死回生の一手と思われた圭一の行動は皮肉にもグギャリオンをかえって強化する結果となった…崖にぶら下がっている魅音と詩音のどちらを助けるか?圭一は魅音を助けた後に魅音と一緒に詩音を助けると答えたわね。でも、それはやはり理想論に過ぎなかった。

 二者択一で魅音を救うと言うことは詩音を救わないと言うこと。魅音を助けて振り向いたときには詩音は既に崖の下。ゲームオーバーね。ご愁傷様…

 正しい選択の先に幸せな未来が待っているとは限らない。一見、間違いだと思える選択の先にこそ望む未来が隠れていることもある…でも、それは赤い箱と青い箱の中身を両方知っているからこそ言えること。
 この選択を間違えなかったら助かったはず。どちらの圭一もそう思っているでしょうね。実際はわずか数日の違いにしかならない。それを知らないからこそ彼は希望を持ち続けられる。そして、私は…

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