地獄少女 二籠 第十九話
「自分はまだ走れた」主を逃がしきれなかった無念を抱いたまま暴走を続ける輪入道。でも、直接人間に危害を加えるつもりはなかったらしく、自分を見た人間が驚く様を見て、せめてもの憂さを晴らしていた。驚いた人間が足を滑らして崖から落ちることもあったが、輪入道に興味はなかったよう。
だが、全く驚かない相手は初めてだった。思わず引き返してきて尋ねた。何故驚かないのかと。それが輪入道とお嬢との出会いだった。
村を焼き尽くすほどの炎の使い手であるあいにとって、輪入道の炎程度はどうということもない?ジルの炎でも全くの無傷だったし、あいに炎は通じないのかも。お嬢に襲いかからなくて正解だったな、輪入道(笑)
その当時のあいへの連絡方法は地獄絵馬。あいはわざわざ出向いて神社に黒い絵馬を紛れ込ませているのか?大変だなぁ…
藁人形は輪入道すらもまだ仲間ではない以上、誰が変身しているわけでもなく、糸が解かれたことは蜘蛛が教えてくれるらしい。
それを受けて徒歩で現地に向かおうとするあいに声をかけ、あいを乗せて空を駆ける輪入道。この辺りの演出が第一期の物になっているのが芸が細かいな。
あいの選んだ地獄コントは沸きだした灼熱の温泉で釜ゆで。今回は全部あいのプロデュースなだけに容赦も躊躇もない上、問答無用。この当時は「イッペンシンデミル?」も懺悔の時間もないらしいし、死体は残っているよう。この辺は三藁たちが体裁を整えていったのかな。
「お供」は性に合わないという輪入道に「足になりなさい」と言い放つあい。輪入道、アッシーくん(死語)確定。でも、輪入道にとってはこれ以上ない嬉しい言葉なんだろうな。
で、輪入道の過去を丁寧に描けば、その分割を食うのが依頼者とターゲット。その上、過去と現在が入り交じり何がなにやらさっぱり分からず、失敗だったんじゃないか?と思ったのもつかの間…
バラバラに見えた現在と過去、それぞれの依頼者とターゲットが時を越えた恨みという台紙と血縁という共通ピースを得て、一瞬で一つのパズルに組み上がったのは見事だった。
過去のターゲットが嘉平だったことに一瞬、アレ?とも思ったけど、破談の件は嘉平の独断みたいだし、有馬から来た娘はただ呼ばれただけで悪意はないからこれで正しいのか。
嘉平の息子と有馬娘の血を引いている女将が依頼者、破談され、死ぬまでずっとこの宿を恨み続けた娘の血を引いていた娘がターゲットという時を越えた恨みの連鎖。しかも、このターゲットは嘉平の息子の血も継いでいるわけで、元を正せば二人とも嘉平の血脈だし…「人間の業は深いから」と語るあい。自身も仙太郎への恨みを忘れられず、その子孫である柴田親子に憎悪を向けた経験があるだけに、深い言葉だよな…
女将にした仕打ち+嘉平と同じ地獄コントを受けるターゲット。ターゲットを地獄に送った物の、温泉の偽装がばれて生きながらその報いを受ける女将。あいが地獄流しの後に依頼者の前に姿を現すのも珍しいし、思うところがあったのかも。
図らずもこの宿の最初と最後の客になったあいと輪入道。過去の恨みの元凶だった温泉が既に枯れていたことが新たな恨みの元凶になっているところが皮肉だな…
あぁ。お色気ネタについてはTB先の皆様にお任せするですよ。
| 固定リンク
「終了・じ 地獄少女」カテゴリの記事
- 地獄少女 三鼎 第二十六話(2009.04.04)
- 地獄少女 三鼎 第二十五話(2009.03.28)
- 地獄少女 三鼎 第二十三話(2009.03.14)
- 地獄少女 三鼎 第二十四話(2009.03.21)
- 地獄少女 三鼎 第二十二話(2009.03.08)




コメント