あさっての方向。 第九話
絵はがきの消印が叶町であることに気づいたテツ。そのことを尋に問いただすが、からだの行方は結局、分からずじまいで部屋で悶々。
透子にバカな弟はいるけど、うじうじした弟を持った覚えはないと追い出され、考えるより突っ走るのがあんただと発破をかけられたテツは、尋から聞いたからだの最後の目撃地の街で聞き込みを開始。途中で合流した琴美の助言で尋ね人のビラを配ることに。
体を心底心配し、警察には連絡したの?と助言も的確な琴美。でも、からだが大人になっている以上、それを知っている尋と椒子以外、誰にも見つけることはできないわけで。からだを見つけるのは想像以上に難しそう。
そのころ、からだは佐藤と名を偽って海辺のペンションいそかでバイトをしていた。漢字だと磯香?五百川と呼ばれて反応してしまってもいそかと聞き違えたと言い訳も出来るな。
からだ本人は前に来た海にフラフラとやってきて、偶然募集のチラシを見ただけみたいだけど結果オーライだったようで。
椒子に心配しなくて良いと電話をかけてくる辺り、やっぱりからだは良い子のよう。その行動自体は模範的な小学生と言ったところだけど(^^;
尋と椒子が恋人同士だと知ったとしても「妹」が家出をする理由にはならないと思い至り、からだが自分が実の妹ではないと知っていたのではないかと尋に問う椒子。
何故確かめなかったのかと問いつめる椒子に、実際がどうであれ、俺たちは兄妹なんだから必要がない。と答える尋。椒子は自分と別れたときのことも重ね、傷つけたり傷ついたりすることから逃げている。何故本当ことを避けて通ろうとするのか?同情したり哀れむのが本当の兄妹なのか?臆病者、卑怯者となじる。
耐えかねて、「心配なのも分かるけど…」と返す尋に同情なんてしていない。私があの子がいないと寂しいからだと言い捨て、椒子は去っていく。
尋自身の問題については全くもってその通り。からだの件については、やぶ蛇になる可能性もあるから慎重になってしまうのも仕方ないかなとも思ったけど、一緒に生活し始めて間もない椒子が感じているのに、4年間ずっと一緒にいた尋がそれに気づいてなかったわけもなく、目をそらし続けた結果がこの有様なわけで。
結局、ここまでからだを追いつめてしまったのは尋だというのはもはや言い逃れできないよな。もし、何事もなくからだが大人になったとしても、からだはずっと尋に負い目を感じ続けそうだし。必要だったのは本当のことを隠して偽りの兄妹関係を維持していくことではなく、血の繋がりはなくとも自分たちは兄妹だという確固とした言葉だったのだろうな。
からだが見つかるまで帰らないというテツに琴美は泊まる場所はあるのかと現実を突きつけ、その上で一緒に恩師の先生のところに泊まろうと提案。なりは大きくても所詮は小学生のテツとしっかり地に足をつけて頼りになるお姉さんぷりを発揮する琴美の格の違いがここにはっきりと(^^;
で、その恩師・磯貝先生の経営するのが他ならぬ、いそか。こう来たか。琴美、大活躍だな。テツはこのチャンスを生かして、からだに気づくことが出来るのか?
予告。自分のために真剣になってくれているテツにときめきを覚えるからだ。でもこの気持ちは…
続く言葉でテツの明暗がくっきりと(^^;;;;
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